命の話をしましょう!

みなさん、突然ですが、ご自分の人生のゴールについてお考えになったことがありますか?

「あら、そんな縁起でもない!」って声が聞こえます。では、あなたは、不老不死=永遠の命ですか?

そんなはずは無いですね。 この世に生まれてきた以上は、必ずその時を迎えますよね。 

ところで、今から70年前は人生50年と言われていました。実際、1947年男性の平均寿命が初めて50年を超えました。 今では、平均寿命が、男性81歳、女性87歳と、30年以上伸びていて、 今の高齢者も20年前より、10年若返っていると言われます。オギャーと生まれてきて、はえば立て、立てば歩めでどんどん大きくなって、立派な大人になります。でも、人間の体の機能としては20代位をピークに徐々にダウンしていきますね。 そのダウンのスピードが、ゆっくりになって長~くなっているのです。

以前、「人の命は地球より重い」 と言われました。 うんうんと分かる方は、同じ世代の方ですね。

命は、確かに大切です。では、命の何が大切なのでしょうか? 命の長さでしょうか?どんな形でも良いから、ただ生きていれば良いですか? それとも、命の質ですか? 多少短くなっても良いから、最後まで自分らしく、尊厳をもって暮らしたいですか? こう問いかけると、みなさん う~んと考えます。 中には、「両方!元気で長生き!」とおっしゃる方もいらっしゃいます。 それは、それが理想です。 

でも、なかなかそうばかりは行かないのが実情なんです。 「ご自身は長さと質 どちらを重視したいですか?」 こうお聞きすると「質」とたいていお答えです。 では、「愛するご家族はどうですか?」の問いには、「やはり、長く生きていてほしいです。」と。「では、ご自身が嫌なことを愛するご家族にさせるのですか?」 

「縁起でもない」と、そういう話題は避けていますが、その決断を迫られる時は、突然やって来るのです。 昨今は、100年に一度ということが、度々起こります。天災・人災・それから今は、目に見えないウィルスとも戦っています。

「命の話をしたことが無いから本人の気持ちが分からない。あの時、気持ちを聞いておけば良かった」と、後悔している方がたくさんいらっしゃいます。愛するご家族の闘病中も失った後も、『これで良かったのだろうか?もっと、違う選択があったのではないか? 』と、ずっと苦しんでいらっしゃいます。

「いざとなったら考える」では、遅いのです。今、お元気だからこそ、話し合えるのです。 まずは、ご自身のことを考え、その気持ちをご家族に話す。それから、ご親族や周りの方とも話して、想いを分かってもらいましょう。

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