東日本大震災復興状況

ずっと、「日本人なら東日本大震災復興状況を共有すべき」と思っていましたが、やっと実現しました。

以前テレビで見ていた、南三陸ホテル観洋の取り組みを実感しました。地震時のお客様避難の状況。電気水道が止まる中、帰れないお客様や避難してきた地域住民のお世話。学校へ行けない子どもたちに寺子屋や、大人には沈む心を癒すイベントなどで、地域のために力を尽くしてこられました。「震災を忘れてはならない」と当ホテルが運行されている語り部バスに乗ることができました。

満員のお客様で、大型バス2台。あまりに悲しい状況に、また地域の方の心情を思うと、写真はあまり撮れません。

語り部バスで、まず第一声は、「みなさま 当時多くの寄付やご支援をありがとうございました。」でした。私たちにできることは、本当に微々たることで、申し訳ないです。

まずは、戸倉地区。こちらの小学校・保育園はもちろん津波に襲われましたが、チリ地震津波の被害があった場所で、先生方の事前の避難についての話し合いが度々行われて、小学校屋上でなく、近くの小高い丘に避難して犠牲者はありませんでした。それより高い位置の中学校では、山の方向から海の方向からと波が襲い、救助に出た中学生や地域住民が流されたそうです。こんな高い所(23.9m)まで津波がと、涙涙で、写真は撮れません。

次に高野会館。当日はイベントがあり、地震でスタッフさんの声掛けで、皆さん屋上に避難して助かったそうです。この建物は、考えられないほどのコンクリートで強固に作られているため、窓ガラスは割れているものの、津波にも打ち勝ちました。

そのすぐ近くの南三陸町防災対策庁舎。24歳の女性職員が、ずっと住民に避難を促す放送をして亡くなった所です。津波は12mを超え、屋上に避難していた方もほとんど流されたそうです。

語り部バスの最後は、「ここのことを忘れないでください。今日見た聞いたことを周りの方にお話の上、万が一の話し合いをしておいてください。」でした。この日バス2台で、7〜80人がこの話をお聞きしました。みなさま 帰ってこの話をされていると思います。

女川町では、旧女川交番。ひっくり返ったまま遺してあります。

74名の小学生が犠牲になった旧大川小学校。ここには確かに、子どもたちの生活がありました。地震後、50分も校庭で、どこに避難するかの話し合い後、近くの橋にと移動し始めると川から山から波がきてぶつかり合い、校庭でグルグル回ったそうです。すぐ近くの裏山に上らせていればと、誰でも考えます。でも、この地域では、今まで大きな被害もなく、危機意識が高くなかったそうです。

海岸近くの低い地域は、今はどこも空き地になっていますが、そこには震災以前何百軒の暮らしがあったのです。高台に○○団地と看板があり、新しい家が並んでいます。この地を後にした方も多いでしょうが、新しい生活に立ち上がる人々もいらっしゃいます。微力ですが、供花をし、買い物をして応援し、復興をお祈りしました。

想定をはるかに超える自然災害が起こります。生死を分けるのは、日頃の危機意識と話し合い・訓練だと実感しました!

それでも病院で死にますかーゴールの場所はどこが良い?

こんにちは さくら終活の大西です。

今回は、こちら。「それでも病院で死にますか」です。

2019年12月に発行された尾崎容子医師の著書  です。

尾崎容子(オザキヨウコ)さんは、京都市中京区のおかやま在宅クリニック院長で、訪問診療医。1971年、大阪府生まれです。

内容は、内容紹介(出版社より)からご紹介します。

人生の最期をどこで迎えたいか――。
内閣府の2017年の調査によれば、その場所を「自宅」と答えた方は50%を超えていました。
なのに今の日本では病院での死が73%。自宅での死は13,2%にすぎません。
希望と現実のギャップのいっぽうで、その最後の療養生活についても、
病院と家ではここまで真逆なものでした。

こんなに違う! 最後の療養生活。
たとえば、
・病院は病を治すための箱→在宅は生活を支えるためのもの。
・病院では絶食→在宅は一口でも食べられる。
・病院はベッドで寝ているのが基本→在宅ではできるだけ「立って立って」と促す。
・病院はペット制限あり→在宅は猫や犬と一緒も大丈夫。
・病院は無条件に禁酒禁煙→在宅は本人の希望最優先。
・病院は病院の事情で患者の行動をしばる→在宅は、その人の生きてきたクセのまま、困りごとを支援する。
・病院では機器に囲まれての無機質な死→在宅で最期は家族みんなで旅立ちを手づくりする。

 とあります。

こう見ると、在宅は良いことばかりに見えますね。 でも難しいんじゃないかしらという感じがしますよね。 ちょっとデータから考えてみましょう。

この本発行後の2020年11月に日本財団が、「人生の最期の迎え方に関する全国調査」をしています。こちらをご覧ください。

その結果によると

人生の最期を迎えたい場所は、左のグラフで「自宅」58,8%、「医療施設」33,9%、「介護施設」4,1% と半数以上が自宅を希望されています。

逆に、避けたい場所としては、右のグラフで「子の家」42,1%、「介護施設」34,4%となっています。

また、同じ調査で、人生の最期をどこで迎えたいかを考える際に重視することは、
親は「家族の負担にならないこと」95,1%
子は「家族等との十分な時間を過ごせること」85,7%となっています。

では、現実はどうでしょうか?

国土交通省の資料で、厚生労働省「人口動態統計」より作成した死因別統計データが分り易いのでご覧ください。この本より、データが新しく、

2019年、人生の最期を迎えた場所として、「病院」が、71,3%と少し減少しています。

「自宅」が、13,6%、「老人ホーム」8,6%、介護医療院・ 介護老人保健施設3,0%

左のグラフは、年間の死亡者数の推移及び将来推計で、死亡者数の増加が続き、2030年以降は年間150万人程度、2040年には168万人と見込まれています。増え続ける医療費を削減するため、病床数は、減少していますし、老衰で止めようのない体の弱りは病院では対応不可という時代がくるのかも知れません。 

右のグラフは、死亡した場所別の死亡者数の推移で、近年、病院での死亡割合が最高約80%から減少に転じ、自宅を含めた病院以外での死亡割合が増加傾向で、自宅での死亡者数は、2000年13,4万人から2019年18,8万人へと約5万人増加しています。

では、治る病気の時にも病院で治療してもらえないかというとそうではありません。病院は、病気を治すところです。

あまり言うとこの本のネタバレになりますが、延命治療の代表のように言われる胃ろうには、良い胃ろうと悪い胃ろうがあるそうです。治療にはタイミングがあります。治すための治療はいつまでするのか?治療を続けることで、かえって苦しんだり、命を縮めたりしていないか?など、しっかりと考える必要がありますね。

ご自宅でゴールを迎えるためには、前もってそのための知識も必要です。専門家にも相談しましょう。そして、お金はかかりますが、医療・介護サービスを利用するのはもちろん、ご家族の協力は不可欠です。元気なうちから、愛情に満ちた良い関係を保ちたいですね。このように知識・お金・愛情と準備が必要です。

この世に生まれてきた以上、死亡率は100%です。愛するご家族を見送った後、「人生のゴールの仕方について思いを聞いていなかったので、あの送り方で良かったのか?かえって、苦しめたのではないか?」とずっと後悔している方がたくさんいらっしゃいます。

死について話すのは不謹慎だとか、縁起でもないと言わず、命の話し合いが必要です。

ご家族のみならず、(看護・介護に関わらない)遠くの身内やご本人の兄弟(子ども世代からいうとおじおば)にも、自分の命の話をしましょう。現状・病状・思いを知らずに強力に口出しされ、辛い思いをする場合も多いのです。

命の話合いをして、ご自身もご家族も希望のゴールを迎えましょう。

まずは、この「それでも病院で死にますか」を読んで知識を身につけてくださいね。いろんな方の実例もあり、勉強になりますよ。

次回も終活や生活について発信しますので、是非ご覧ください。

死ねない老人 & 87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし

今回はこちら。「死ねない老人」「続・死ねない老人」と「87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし」です。

「死ねない老人」は、医療法人社団 杉浦医院の理事長 杉浦敏之氏著です。

「死ねない老人」の内容は、(「BOOK」データベースより)

「はやく死にたいよ」忍び寄る“老後悲劇”の足跡―他人事では済まされない! 高齢者医療に25年間携わってきた医師が明かす「死にたくても死ねない高齢者」の悲惨な実態。  とあります。

それによると、死ねない老人には2パターンあるそうです。

1つ目は、生きがいもなく、「死にたい」が口癖の高齢者  そして、

2つ目は、治る見込みもないのに延命治療を施された高齢者

では、どう生きると良いのでしょうか?1つ目の人の解決策として参考になるかが、多良美智子さん著の「87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし」です。

内容紹介(出版社より)

87歳の今も、50年以上住む古い団地で、ひとり暮らしを続ける美智子さん。長年かけて、居心地良く整えてきた部屋で、「最期まで過ごしたい」。そのために、健康には気を遣い、毎朝6時からラジオ体操。朝食はプロテインやおから、アマニ油などが入った栄養満点スムージー。料理は簡単でも、お気に入りの器に盛って楽しむ。ウォーキングで摘んだ草花を窓辺に飾って。読書や裁縫、映画鑑賞…ひとりでできる趣味がたくさん。年をとり、できないことが増えるのは仕方ない。できることを大いに頑張り、楽しもう─。そんな前向きな姿勢が、孫の撮るYouTube「Earthおばあちゃんねる」で大反響。あっという間に登録者数6万人に。
「今が一番幸せです」と言いきる美智子さんの、生き方の秘訣を大公開。希望に満ちた「ひとり老後」指南。

とあります。

美智子さんは本当に多趣味ですね。あと、ボランティアとかで人の役に立つことをするのも良いですね。

年を重ねると、「きょうよう(今日用)・きょういく(今日行く)」が大切と言われます。美智子さんほどたくさんの趣味をもつことは難しいにしても、趣味や運動は大切ですね。

では、2つ目の人はどうしたら良いでしょうか? いや、もう治る見込みもないのに、苦しい時間を引き延ばすだけの延命治療を施されてしまったら、家族が「外して」と言っても、医師は他の親族から訴えられることを危惧するので、もうどうしようもないのです。

これは、厚生労働省の令和3年(2021) 人口動態統計月報年計(概数)の概況の一部抜粋です。

日本人の死因を円グラフで表しています。 以前は、3大疾病としてがん・心疾患・脳血管疾患となっていましたが、令和3年の死亡数を死因順位別にみると、第1位は悪性新生物(がん)、第2位は心疾患、第3位は老衰、第4位は脳血管疾患となり、老衰が増加しています。コロナ禍で少し鈍っているとは言え、少しずつ平均寿命は延びています。健康寿命との差は、男性 約9年、女性約12年。ppk(ピンピンころり)が理想と言われますが、健康上の問題で日常生活に制限がある時期が平均でこれだけあるということです。そしていずれ命のゴールを迎えます。 患者の死は医師の敗北という言葉があります。でもこれは老衰には当てはまらないと思います。いずれみんなに訪れるのですから。

こちらは、平成30年3月の人生の最終段階における医療に関する意識調査報告書の一部抜粋です。 

口から十分な栄養をとれなくなった場合のいろんな治療についての問いがあります。ここに載せたのは、胃ろうについての問いです。手術で胃に穴を開けて直接管を取り付け、流動食を入れる胃ろうによる医療は「望まない」との回答が最も多く、一般国民 71.2%、医師 85.1%、看護師 86.7%、介護職員 89.8%と大多数の方が望まないとしています。より現状をご存じの看護・介護に関わっている専門家の方が望まない%が高くなっています。

同じ意識調査の中で、大切な人の死に対する心残りが「ある」と回答した方を対象に、どうしていたら心残りがなかったかを尋ねたものです。「あらかじめ身近で大切な人と人生の最終段階について話し合えていたら」良かったとする人が一番多いのです。

「続・死ねない老人」の帯には、新型コロナで「死」の意識は変わった!希望の最期を叶えるために家族が考えるべきこととはー  とあります。 もう皆さんお分かりですね。

まずは、人工呼吸器・心臓マッサージ・胃ろう・経鼻栄養・中心静脈栄養などの治療はどんな治療なのかを知りましょう。治る人にとっては普通の治療ですが、もう治らない人にとっては延命治療となります。

そして、①いずれくるその時にご自分はどうしたいかを考えましょう。②それからご家族とも命の話をしましょう。③その後遠くの親戚にもお話しましょう。近くで見ている家族は本人の希望どおりにと思うけれど、普段何もしない遠くに居る親族がしゃしゃり出て「できる限り生きてほしい。」等と方針をひっくり返して後悔する結果になることも多いのです。命の話合いをすることは、本人の希望する旅立ちに繋がるし、ご家族に後悔を残さない満足の見送りになるのです。

さくら終活では、延命治療意思表示カード等を作成し、YouTube で「延命治療とは」シリーズもUPしています。ご参考になれば幸いです。

後悔病棟 希望病棟 ー自分の人生は自分のもの

さくら終活の大西です。

このところ、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。どの小説を読んでも「そうそう。そういうことあるよね。」と共感しきりですが、今回の小説では、あり得ない現象が起こって、一気に読んでしまいました。コミュニケーション能力と生き方が大きな二つのテーマだと感じます。

今回は、『後悔病棟』『希望病棟』について、こちらの『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』を少し交えてお話いたします。

2冊の内容は(「BOOK」データベースより)一部抜粋してご紹介します。

後悔病棟』については、

神田川病院に勤務する医師の早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、患者の気持ちがわからないのが悩みの種。ある日、ルミ子は病院の中庭で不思議な聴診器を拾う。その聴診器を胸に当てると、患者の“心の声”が聞こえてくるのだ。-母に反対されて夢を諦めた小都子が目を閉じて願うと、“もうひとつの人生”へ通じる扉が現れる。聴診器の力で“あの日”へ戻った患者達の人生は、どんな結末を迎えるのか。夢、家族、結婚、友情。共感の嵐を呼んだヒューマンドラマ。

続編の『希望病棟』については、

神田川病院に赴任した女医の黒田摩周湖は、二人の末期癌の女性患者をみている。先輩のルミ子に促され、中庭で拾った聴診器を使うと患者の“心の声”が聞こえてきた。児童養護施設で育った桜子と代議士の妻で“従順な妻”として我慢を強いられてきた貴子の二人です。摩周湖の勧めで治験を受けた二人は快方に向かい、生き直すチャンスを得る。共感の嵐を呼んだヒューマン・ドラマ。 

この2冊とも人の気持ちが分らないと言われる女性医師が、不思議な聴診器を拾うところから話が始まります。

『2人にひとりがんになり、3人にひとりがんで死ぬ。』と言われる昨今ですが、ここで担当する患者は、末期がん患者で、余命数か月と宣告されています。がん細胞は増加して体は弱ってきますが、頭はしっかりしています。人生の終焉を意識して人生を振り返り、後悔で押しつぶされそうになっています。

そんな患者を担当する医師は頼りなく見えて、「担当医を変えて。」と言われます。

山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』これは、孫活で読んだ本ですが、今回の2冊に通じることがあります。「(患者と患者家族の)どんなふうに育ってきたのかといった背景を知っていれば・・・もっと優しい言葉をかけてあげられるはず。」(成田教授)の言葉です。「病を診るのではなく、人を観る」これは、(山中教授)の言葉です。

今回の小説の二人の医師は、本当は患者の気持ちが他の医師よりも分っているのです。ただ、コミュニケーション能力が低く、表現の仕方が言葉足らずなんです。これは、育ち方による自己肯定感の低さからきているんですね。(山中教授と成田教授の)この本で納得し、いかに家族の距離感が大切かを再認識しました。レジリエンス(ピンチを乗り越える力)が大切ともお話されています。

女医が、聴診器の力を借りて患者の心に寄り添うことで、患者は後悔を克服して心穏やかになります。女医も自己肯定感とレジリエンスを身に着けて、「担当医にしてください。」と言われるほど成長します。

また、死が迫っていた末期がんから奇跡的に良くなる患者もいます。生き直しの時間を与えられた彼らは、「今まで、会社人間だったけど、もっと家族や周りに愛情を持って接すれば良かった。」「周りに気を遣って、自分を抑えてきたけど、変わりたい。」等と考えます。

育ってきた環境によって、今の自分が作られたのは確かですが、自分の人生は自分のもの。自分はどうしたいか、これからどうなりたいかを優先し、行動することは大切です。

某保険のCMで「私はがんになって良かったと思ってるんですよ。」と言っている方がいますよね。人生に終わりがあることを意識したからこそ、人生の見直しをして、自分らしく充実した人生を送るようになったのですね。自分も他人も信じ、自分のために生き、人のために尽くす生き方を始めます。

「死ぬ時に後悔しない人生を送ろう。」とよく言われます。誰でもいつ何が起こるか分りません。普段から、自分に正直に後悔のない生き方を心掛けたいものですね。

次回も垣谷美雨さんの小説について発信していきますので、是非ご覧ください。

代理母、はじめました -社会格差と不妊治療

さくら終活の大西です。

このところ、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。この小説では、「20年後にはそんな社会になるの?」とびっくり仰天です。

今回は、『代理母、はじめました』についてお話いたします。

内容は(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

独身のまま子供が欲しい、もう不妊治療をやめたい、五十を過ぎたら、家族は持てない?…貧困と虐待から脱するため、少女ユキが始めたのは“代理母ビジネス”。葛藤と不合理だらけの“命”の現場で、医師の芽衣子やゲイのミチオとタッグを組み、女たちの自由を求めて立ち上がる―!不妊、高齢、独身、ゲイ―もう“タブー”だなんて言ってられない。「子を抱きたい」人々と女たちが手をつなぐ出産革命小説。

とあります。

不妊治療は精神的にも肉体的にも辛いと聞きます。 不妊治療の現状はどうなっているでしょうか?

不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック 厚生労働省より2017年に日本では56,617人が生殖補助医療により誕生しており、これは全出生児童(946,065人)の6%にあたり、約16,7人にひとりの割合になります。

2022年4月より、人工授精等の「一般不妊治療」、体外受精、顕微授精等の「生殖補助医療」が保険適用されることとなり、経済的な負担が軽減されるので、朗報ですね。

次に、社会の格差について。下のグラフ左は、所得金額階級別世帯数の相対度数分布、右は貯蓄現在高階級別世帯分布です。両方とも、グラフの左側が金額が少なく、右にいくほど高くなっています。左側の所得金額のグラフをみると、「200~300万円未満」が 13,6%、「300~400万円未満」が 12,8%と多くなっています。中央値は 437万円であり、平均所得金額(552万3千円)以下の割合は 61,1%となっています。

右のグラフの貯蓄現在高 https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/2020_gai2.pdf で、
二人以上の世帯について貯蓄現在高階級別の世帯分布をみると,貯蓄現在高の平均値(1791万円)を下回る世帯が67.2%(前年67.9%)と約3分の2を占めており,貯蓄現在高の低い階級に偏った分布となっているのがお分かりいただけます。

超有効な少子化対策が取られないために、少子高齢化はどんどん進みます。高齢者は老後の不安があってお金を使いません。若者は雇用形態も不安定でお金がなくて経済は回りません。格差社会はどんどん広がります。「少子化対策がきちっと機能すれば、経済も社会保障も全て解決する。」と言う政治家もいますが、このままで日本は大丈夫なんだろうかと心配になります。この小説は、2040年の社会で、少子高齢化はもちろん、地震や噴火の影響も出てすごい格差が広がっています。

代理母とは

代理出産は、子どもを望む女性が自分の子宮を使って妊娠・出産できない場合、夫と妻(又は卵子ドナー)との受精卵を第三者の女性である代理母の子宮に移植し、出産を依頼することで子どもを授かる方法です。日本では法律に基づく規制はありませんが、(平成15年)社団法人 日本産科婦人科学会の会告により、「生殖補助医療への関与、また代理出産への斡旋を行ってはならない」という見解を受けて行う事ができません。

この主人公ユキは、自分を含む貧困にあえぐ女たちと子どもが欲しい人を助けたいと考え、法律・規則を調べて代理母システムを始めました。

近江商人の心得に、三方良しという言葉があります。goo辞書によると、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ とあります。なんの仕事でも三方良しでないといけません。

さて、ユキはどんな三方良しで社会貢献をしたでしょうか。皆さんも読んでみてくださいね。

次回も垣谷美雨さんの著書について発信しますので、是非ご覧ください。

四十歳、未婚出産 ー高齢者優遇から子ども優遇へ

さくら終活の大西です。

このところ、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。今回は、「そういう差別的なこといわれるよね~。」「この後どうなっていくのかな?」と興味津々の『四十歳、未婚出産』についてお話いたします。

内容は(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

言うのか、言わないのか。産むのか、産まないのか。40歳を目の前にして思わぬ妊娠に揺れる、旅行代理店勤務の優子。お腹の子の父親である28歳のイケメン部下、頭の古い田舎の母親、妊婦を「腹ボテ」と言うパワハラ上司、不妊治療に悩む同僚、若さを誇る美人女子社員…。お腹はどんどん大きくなるけれど、本当のことはなかなか言えない。このままシングルマザーになって、やっていけるのか!?  とあります。

出生数、合計特殊出生率について

出生数は第二次ベビーブームを過ぎると年々減少しています。2019年の出生数が90万人を初めて割り込み、86万5,234人となり、「86万ショック」と呼ばれましたが、コロナ禍もあり、2020年生まれの赤ちゃんは84万832人。2021年は81万1604人とどんどん減少しています。

合計特殊出生率は、一人の女性が出産可能とされる15歳から49歳までに産む子どもの数の平均です。2005年に過去最低の1,289でした。その後、少子化対策が功を奏して持ち直していましたが、2020年は1,34、2021年には1,30になりました。

一方、21年の死亡数は145万2289人で、我が国の人口はどんどん減少しています。

産休育休について

労働基準法で、産前休暇は出産予定日の6週間前から、産後休暇は出産の翌日から8週間まで取れると決まっています。また双子など多胎妊娠の場合は、予定日の14週間前から産前産休を取得できます。
育児休暇は、女性は産後休暇が終わった翌日から子どもが1歳になる誕生日の前日まで取得できます。男性は、子どもが生まれた日から1歳の誕生日前日まで取得できます。
また保育園の空きがなかったり、配偶者の死亡・ケガ・病気などの理由がある場合は、育休は最長子どもが2歳になるまで延長することもできます。

厚生労働省の「令和2年度雇用均等基本調査」で、女性の育児休暇取得率は81.6%、男性は12.65%となっていますが、この小説の様なパワハラ・マタハラなど頭の古い上司は困ったものですね。

保育園事情

「保育園落ちた日本死ね!!!」と題した匿名のブログが話題になってから5年あまり過ぎました。この表からお分かりのように、待機児童は減少傾向にあるとは言え、保活でご苦労されている話を耳にしています。

今コロナ禍で、親御さんや周りの人の助けなしに子育てに奮闘していらっしゃる方も多いと思います。子どもは可愛いけれど、命を育むのは相当大変です。  

話は変わりますが、以前、老人マル優といって65歳以上対象に元本350万円まで預貯金の利子に対する利子税の非課税制度がありましたが、2005年末、高齢化率20,2%の時点で廃止になりました。それまでは、高齢者は優遇すべき存在でしたが、今や高齢化率28,8%で、2025年には30%を超えそうで3人にひとりは高齢者になります。

一方14歳までの子どもの率は、12%弱にまで下がっています。こんなに少子化が進んで、子どもたちが本当に少なくなっている現状で,今や優遇すべきは次代を担う子どもたちですよね。

昔は、子どもが多くて、子育てはどこでも見られました。今はあまり目にしないから、手探りの育児になって大変です。今後は、産休育休は当たり前で、復帰後は「将来を明るくしてくれてありがとう。」と、皆が感謝してくれる世になり、多様な生き方を認め、家族や周りを始め、社会全体で子育てを支える社会が望まれますね。

さて、この小説の優子さんはどんなお母さんになっているでしょうか?皆さんも読んでみてくださいね。次回も垣谷美雨さんの著書について発信しますので、是非ご覧ください。

70歳死亡法案、可決 ーどうなる?社会保障

こんにちは さくら終活の大西です。

この頃、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。どの小説を読んでも「そうそう。そんなこと言われる。そういう見方もあるのね。」と共感しきりです。

今回は、『70歳死亡法案、可決』についてお話いたします。

小説とは言え、あり得ない法案ですよね。むかしむかし姥捨て山があったそうな。という昔話はありますけどね。私の周りの70歳といえば、すごくパワフルですよ。かくいう私も残り8年です。

内容は(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

高齢者が国民の三割を超え、破綻寸前の日本政府は「七十歳死亡法案」を強行採決。施行まで二年、宝田東洋子は喜びを噛み締めていた。我侭放題の義母の介護に追われた十五年間。能天気な夫、引きこもりの息子、無関心な娘とみな勝手ばかり。やっとお義母さんが死んでくれる。東洋子の心に黒いさざ波が立ち始めて…。すぐそこに迫る現実を描く衝撃作!                           とあります。

衝撃的なタイトルですが、この小説のテーマは、長男の嫁ひとりにのしかかる家事、介護・周りの無理解・感謝のなさを始め、ひきこもり・ブラック企業等と社会問題満載です。

まず我が国の高齢化の現状について少し説明します。

こちらは、人口ピラミッドです。この表の下側が0歳、上が100歳。横軸が人数です。生き物の正常なピラミッドは0歳が最多で上にいくほど減少するものですが、我が国では少子高齢化が進んでいます。この図では、1990年、2013年、2025年、2060年とこのように変化していきます。

平均寿命は、男性81,64年、女性87,74年。健康寿命、男性は、72,68歳、女性75,38歳。健康上の問題で日常生活に制限がある年数は、男性8,96年、女性12,36年となっています。この期間が全部要介護状態とは限りませんが、人生の集大成の時期には不具合を抱えて過ごすことになりそうです。

そして、100歳を超えた方の人口は、86,510人となっています。みんな健康長寿なら良いですけどね。

令和3年版高齢社会白書によると高齢化率(全人口に占める65歳以上の割合)は28,8%です。

こちらは、1950年~2016年までの社会保障給付費の推移グラフです。年金・医療費・介護費等、社会保障給付費は年々増加して、財政を圧迫しているのは、隠しようのない事実です。男性の平均寿命1950の59.57 から2016の80.98,女性も同じく62.97から87.14と66年間で20年以上伸長したので、当然と言えるでしょう。

2025年には、団塊世代がみんな75歳の後期高齢者になり、益々社会保障費は増加します。国はそれを抑えるために、入院病床を減らしたり、在宅での医療介護を進めたりしています。

介護を表す言葉で、老々介護・認々介護・介護死傷事件・ヤングケアラー・介護離職・介護別居・介護離婚等、どれもマイナスイメージがありますね。皆が、ハッピー介護とか笑顔介護になれば良いですよね。

人口体系は変わっても、人々の意識はなかなか変わっていないのが現状で、介護する立場の時、真面目で優しい人は、口は出すけど手も金も出さない人に利用される。みんなから押し付けられて疲弊し、ある日突然爆発する。そんな場面を多々見てきました。この主人公も爆発して、やっと周りが大変さを理解したのでした。介護者は、ひとりで抱え込まずに、介護サービスを上手に利用して、周りの人々を上手に巻き込んでうまく対応する方法を取りたいものです。

そして、我々全員が、健康寿命を延ばすために、食生活に注意して、適度な運動・良質な睡眠をとる等、生活を見直したいものです。

人間誰しもこの世に生まれてきたら、必ずゴールはやってきます。笑顔と健康を第一に、ゴールに向けて人生に悔いなく、思い残すことなく、今日やれることは今日して、子どもや孫世代により良い社会を残せるように生きて旅立ちたいなと改めて思いました。

さて、70歳死亡法案 どうなったでしょうか?皆さんも読んでみてくださいね。

次回も垣谷美雨(カキヤミウ)さんに著書について発信しますので、是非ご覧ください。

山陽新聞 ちまた に掲載していただきました

心新たに「命の活動」再開へ

 昨年「あなたのおかげ」とよく感謝された。『お役に立てて良かった。』と思う反面、悲しみも大きくて立ち止まってしまった。

 私は、終活講師をする中で父を見送ったことと、たくさんの方からの相談を受け6年前から「命のゴールをどう迎えたいか話し合おう。」という活動をしていた。感謝は、その方々のご家族の旅立ちの知らせなので悲しかったのだ。

 「あなたの冊子で知識を得て、家族で話し合いをしていたから家族間の死生観が共有でき、本人の意思を尊重して家族も満足のいく見送りができた。」とおっしゃる方も。その感謝の言葉を聞くのがつらくなり、昨春以降、活動は休止している。

 同じ治療でも、治る見込みのある人にとっては明るい未来につながり、治る見込みがない人やその家族にとっては、つらく苦しい時間を引き延ばすだけのものになるかもしれない。どんな治療をどこまで受けるのか、重視するのは、命の尊厳か延命重視か、を元気なうちに話し合っておく必要がある。「命の話をするのは縁起でもない」と言われるが、人の死亡率は100%。不老不死の人はいない。心新たに「命の活動」を再開したい。

生きがいの創造 “生まれ変わりの科学”が人生を変える

こんにちは! さくら終活の大西です。

新型ウィルスの拡大が収まらず、自粛生活が続きますね。暗いニュースも多いこの頃ですが、笑うことで免疫アップになります。努めて笑顔を作ってみましょうと聞きますね。

では、『どう考えれば幸せか、笑顔になれるか?』 と考察するため、読書しています。

今回は、PHP文庫から出版された元福島大学経営学教授飯田史彦氏の『生きがいの創造 “生まれ変わりの科学”が人生を変える』 読んでみました。

内容は(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

『 欧米では、多くの科学者たちによって研究され、さまざまな驚くべき報告がなされている、“生まれ変わりの科学”。本書は、その研究成果の数々をふまえながら、「『死後の生命』や『生まれ変わり』を認めるとすれば、私たちの生き方がどのように変わっていくだろうか」という命題に迫って行く、画期的な人生論であり、生きがい論である。自分がこの世に存在する意味を深く体感させる、注目の論考。』とあります。

ちょっと難しい紹介文ですよね。 簡単に言いますと、『死後の生命』や『生まれ変わり』を信じていなかった医師や大学教授たちが、科学的に検証し、その結果、どうも本当に有るようだということが判明しました。今のこの私たちの体には使用限度がありますが、魂の向上のため、希望を持ち、役割を自覚して、自分らしく、生きがいを持って1日1日を大切に生きようという生きがい論です。

読んだ後、理解はできても、日々感情に流されて魂の向上はなかなか難しいですがね。

先日、終活に取り組んでいるアラ還世代の女性2人の会話が聞こえてきました。

1.「私今頃思うんだけど、今まで、よく働いたし遊びもしたね。とっても充実した人生だったわ。いつ逝っても良い気がするの。ただひとつ心残りがあるとすれば、まだ親を送ってないことね。」

2.「親を送るのは、使命だよね。本人の望む様に愛をもって見送りたいね。」

1.「そうね。いずれくるその時について話し合っているわ。」

「それはそうと、お金も大切よね。老後2千万問題とかあるけど、現役を退いた今からは、現役世代の方達が払う税金や社会保険を受け取りながら生きるのよね。若い方達も決して裕福な人ばかりではないよね。」

2.「世代間扶養といって、若い人がかける年金を国民年金は65歳から受給し、後期高齢者医療として75歳から健康保険で現役世代から支援してもらうのよね。」

1.「少子高齢化が進み、現役世代は減る一方だし、リタイヤ世代はどんどん増える一方で、全然SDGSでないよね。私、悠々自適にと思っていたけど、私たちもできる範囲で貢献したいわね。」

2.「長生きが理想と言われているけど、生かされている意味を考えないとね。人生のゴールが近づいた時、私は跡を濁したくないわ。」

1.「自分に起こることに意味の無いことは一つもないと言われるよね。 これからの自分の生きる意味をしっかり考えて、ポジティブに笑顔で幸せに使命を果たさないとね。」

2.「そうね。お互い頑張りましょう。そして、旅立った後、笑顔で再会して来世でも切磋琢磨しましょうね。」 

1.「そうね。そう考えると楽しくなってくるわね。」

という会話でした。これらは、あくまでも、この本には関係ないこの二人の個人的意見ですが、この本に通じる部分もあります。みなさんはどうお感じになりますか?

この本の『死後の生命』や『生まれ変わり』を信じるか信じないかは、自由ですが、どう感じるのが幸せでしょうか。ネタバレ防止のため、細かく説明していなくて、はっきりとは分からないと思いますが、詳しくはこの本をお読みになって幸せになってくださいね。

延命治療とは17 延命治療意思表示カード

私は、父の見送りから、命の尊厳を守るため、いろんな方の体験を組み合わせて延命治療の説明絵本「桜のようにいきたい」を作成し、延命治療についてお話をしています。

主人公のよしこおばあちゃんは、ずっと元気だったけれど、95歳で老衰状態になって、ご家族の意向で胃ろうを施され、意識もなく手足が拘縮して103歳で旅立ちました。 よしこおばあちゃんの家族は

「私たちの望む尊厳のあるゴールを迎えるためには、あらかじめ、意思表示をしておくことが必要ね。」と、話し合いました。

今回は、その意思表示方法についてお話します。

意思表示を書面にした方が良いと思っている方が多数いらっしゃいます。でも、「その書面にはどう書いたら良いか分からない。」という方が多いのも事実です。そこで、誰でも簡単に書面にできる『延命治療意思表示カード』を作成しました。健康保険証と同じ大きさにしたので、一緒に携帯することができ、周りの人や医療関係者にも自分の気持ちを理解してもらえます。

これが、延命治療意思表示カードです。 これには、 ~私の心からの願いです~

人としての尊厳が、最期まで保てることを強く希望します。

したがって、自立した生活ができるまでの回復がかなわない状態となった場合、私自身のみならず、まわりの人々の苦しむ時間をも引き延ばすだけの裏面の延命治療を受けることは拒否します。 万が一装着された場合ははずしてください。 ただし、痛みを取り除く処置については、そのために寿命が短くなることがあろうとも、受けることを要望します。   と、記してあります。

この表面の意思表示の日付欄は、意思表示する日付を記入します。ご本人の住所、氏名欄は、本人自筆。

ご家族氏名欄は、本人の気持ちを理解したご家族がご記入ください。健康保険被保険者証番号をご記入の上、健康保険被保険者証と共にお持ちください。

全部記入が難しいようなら、日付と本人署名だけでも気持ちは伝わります。

裏面には、延命治療になりうる治療名を載せています。

その治療名は説明絵本『桜のようにいきたい』でご確認ください。

拒否する治療には、×印を付してください。その他の拒否したい治療名は、その他欄に記入してください。

このカードは、実用新案取得済です。

現在、この意思表示カードに法的根拠はありませんので、 必ずそのとおりにしていただけるとは限りませんが、意思をきちんと表示しておくことで、本人の意思を周囲の方に理解していただくことができ、主張もしやすくなります。 意思表示をした上で、お元気なうちから、ご家族・ご親族としっかりと命の話し合いをされることをお勧めします。

そして、もう一枚こちらの病歴・服用薬カードも作成しました。

病歴カード作成理由は、初診時や入院時、病歴を聞かれます。ご自身で説明できる場合は良いのですが、事故や病状や心身の状態により、説明できない場合もあります。 ご家族の入院時に聞かれて、本人の病歴が判らず、困った経験がおありの方も多いのではないでしょうか。 何歳の時、何の病気・けがをしたと記入しておくと、一目瞭然です。

服用薬カードの作成理由は、緊急時、保険証はお持ちでも、お薬手帳まではということもあります。

病名は判ってもお薬名が判らないこともあります。昨今の異常気象等、いつ何が起こるか判りません。病院の個人データがいつもあるとは言えません。ご自分の命はご自分で守るため、記入しましょう。

病歴・服用薬をご記入の上、健康保険被保険者証と合わせてお持ちになると良いと思います。

服用薬は、変わることもあります。鉛筆等で記入されると、後で書き換えることができます。

『桜のようにいきたい』2種類のカード付 は、

さくら終活事務所HPさくら終活 (peraichi.com)からご注文いただけます。ご利用くださいませ。

願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ 西行法師

西行法師は、ご自身が好きな桜の花の下でお釈迦様と同じ日に逝きたいと詠んで、そのとおりになったとされています。

ご自分の最期の時期を思い通りにするのは難しいとしても人生のゴールテープの切り方を考え、そこに向けて今をどう生きるかを考えることはできます。

最期に「あー良い人生だった。」と満足して、ご自身の望む尊厳のある旅立ちができるよう、みなさまの幸せを願っています。   

桜のように生きたい 桜のように逝きたい