連島公民館の人権教育講演会に参加しました。

NPO法人KUKKAは、不登校児とその家族を支援する団体で、不登校児のフリースペース『居場所』を連島公民館で開催しています。 その代表と副代表の講演をお聞きしました。
不登校児に「どうして、学校へ行けないの?」と聞いても、子ども自身もいろんな要素が絡み合っていてよく分からないので、うまく説明できません。
家族は、とにかく学校へ行かせようとしがちですが、辛くて敵わない時にそれは酷なことです。
本人も家族も辛いので、『行けなくて、どうするんだ。』という昭和の叱咤激励は、苦痛以外のなにものでもありません。

(写真のがまの穂綿のような)大きな愛で、優しく包んで、あるがままの状態を受け入れてください。そうすれば、本人も一歩踏み出せるようになります。
サナギの季節を知っていますか? 殻の中は外からは見えないけれど、殻の中で生きている命があります。無理やり引っ張り出すとどうなりますか? 十分成長すれば、自分から飛び立ちます。
ということでした。
『効率重視』『○○するべき』との価値観の社会。おとなも子どもも生きにくい時代ですね。認知症でも介護でも、アンガーマネジメントでも、対応は同じ。「『○○すべき』という概念にとらわれず、あるがままの状態を受け入れて、本人の立場になって考える。」が大切です。
社会全体が、それぞれの個性を生かし、多様な生き方を認め、みんなが笑顔で健全な人生を送れるようにしたいですね。