平年より少し遅れて梅雨入りしました。 災害など無い、適度な雨を希望しますね。
さて、今回は、終活関連本の紹介第2弾です。
命を考える終活を推奨しているさくら終活にと、友だちの絵本屋さんからご紹介いただいた絵本です。
この絵本、ブロンズ新社から出版された『マールとおばあちゃん』です。ベルギーのティヌ・モルティールさん作で、江國香織さん訳の絵本です
わが国の高齢化率は、世界1ですが、欧米諸国も高齢化が進んでいて、命の問題は、どこも同じです。
あまり詳しく言うと、著作権侵害になりますから、【「BOOK」データベースの商品解説】からご紹介します。
『マールとおばあちゃんは大の仲よし。似た者同士のふたりは心で強く結ばれています。しかしある日、おばあちゃんは倒れて、言葉を失います。まわりの大人たちは、おばあちゃんは別人になったと思いますが、孫娘のマールは、おばあちゃんの目に、くちびるにあらわれる言葉のかけらに、祖母の思いを読みとることができるのです。人の可能性を信じる愛の絵本です。』となっています。
大病をすると、一気に体のクオリティが下がって、できないことが増えていきますよね。病院スタッフや家族にはおばあちゃんの意思を読み取ることができなくても、マールは、いつも、心から理解し合っていたからこそ、おばあちゃんの意思を読み取って、希望どおり実行できたのです。
私も父を見送る時、同じような経験をしました。本人は一生懸命話しているつもりでも、発声がハッキリせず、口の中でモゴモゴ言っていました。いつも看病していた母や私は、父の意思を理解できましたが、他の身内は、読み取れずに、適当に話を合わせていました。いつもは、しっかりとした威厳のある父でした。が、体も心もどんどん弱って、弱音も出ました。元気な私たちの常識では、あり得ないものが見えたり、言ったりと夢の中にいるようでした。そういう時も否定せずに、心の声を聴き、不安な気持ちに寄り添うことにより、後悔のない見送りができたと思っています。
「介護する人は俳優になれ。」と言われますよね。「あんなに聡明だった私のお母さんが…。」と腹が立つことも多々あり、なかなか難しいことですが、その方の生きてきた歴史やその方の気持ちを理解して寄り添うことが大切ですね。
でも、実際には、「親御さんが高齢者施設に入所してしまえば、任せっきりで全く会いにも来ない」という話もよく耳にします。それぞれの家族にいろんな事情があり、一概には言えませんが、後悔のない対応が望まれます。まあ、それまでの人間関係で難しい場合もありますよね。
『因果応報』=人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。(goo辞書)
『情けは人の為ならず』=人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる。(goo辞書)
『ひとは生きてきたように死んでいく』=「ひとは生きてきたように死んでいく。しっかり生きてきた人はしっかり死んでいく。周りに不平を言いながら生きてきた人は私たちスタッフに不平を言いながら亡くなっていく。感謝しながら生きてきた人は感謝しながら、ベタベタ生きてきた人はベタベタと死んでいく。これまでの生きざまが死にみごとに反映する。よき死を死すためには、よき生を生きねばならない」医師:柏木哲夫さん「『死にざま』こそ人生より」
今の世の中、いつ何が起こるか分かりません。幸せなゴールを迎えたいと思えば、笑顔で、周りの人に優しく、そして、感謝の気持ちを表してより良く生きておきたいものです。