あなたのぜい肉、落とします~心のゼイ肉と子どもの貧困

こんにちは さくら終活の大西です。

この頃、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。どの小説を読んでも「そうそう。そんなこと言われるよね。」と共感しきりなんですが、今回は、永遠のテーマ ダイエットについてで、『あなたのゼイ肉、落とします』です。

内容は、ブックデータベースよりご紹介します。

ダイエットは運動と食事制限だけではない。大庭小萬里はマスコミには一切登場しない謎の女性だが、彼女の個別指導を受ければ、誰もが痩せられるという。どうやら、身体だけでなく「心のゼイ肉」を落とすことも大事なようだ…。ベストセラー『あなたの人生、片づけます』の主人公・大庭十萬里の妹である大庭小萬里の指導が冴える、読んで痩せるダイエット小説。 とあります。

読んで痩せられるとは、どういうことでしょうか?

まずは、肥満者の現状から、こちらをご覧ください。

厚生労働省の令和元年国民健康・栄養調査報告結果の概要です。これによると、肥満者の割合は、男性33,0%。女性22,3%です。 ほとんどの人が、「ダイエットダイエット」と言っている様に感じますが、実際は、肥満の人はそう多くないですね。

美味しいものを美味しく食べられるのは幸せなことですが、ついつい食べ過ぎてしまう。

この原因を、『心のゼイ肉』と著者は表しています。心に澱が溜ってストレスから逃れるために食べ過ぎてしまいます。この心の問題を解決しない限り、いくら運動と食事制限をして瘦せても、またリバウンドを繰り返してしまいます。

心の澱も人それぞれです。自分に自信をなくしている人・本当に自分のしたいことを否定されている人・モラハラによる心の支配に苦しむ人。 その澱から逃れるためについ食べてしまうのですね。どれも一朝一夕に解決できる簡単な問題ではなく、辛い思いは堂々巡りします。

そして、今社会問題となっている子どもの貧困問題。親が忙しく働いて時間がなく、子どもはカップ麺とお菓子ばかり食べているという家庭もあります。味は濃く、カロリーは高いけれど、栄養不足なので空腹感を感じます。そのため、また食べるという繰り返しになって太ってしまいます。

こちらは、厚生労働省の平成29年版厚生労働白書世帯構造別 相対的貧困率の推移です。中間的な所得の半分に満たない家庭で暮らす18歳未満の割合「子どもの貧困率」は、2015年時点で13.9%でした。

世帯類型別では、母子家庭など大人1人親世帯の子どもの貧困率は50.8%に上り、生活が苦しい実態が浮かびます。本当に難しい問題です。でもただ手をこまねいていたのでは、解決できません。

片づけもダイエットも、あ、片づけに関しては、前回の『あなたの人生、片づけます』(URL ‹ さくら終活 — WordPress (sakurasyukatsu.moo.jp)) でお話していますのでご覧ください。 片づけもダイエットも表面に現れた状態は同じでも、原因はいろいろで根深い問題があるのですね。本人のみならず、家族近隣を巻き込み、心のゼイ肉を落として問題解決していく大庭姉妹 こういう人がたくさん居れば、世はとっても暮らしやすくなります。

心の解決ができて、心底から納得できたら、やはり、運動と食事制限。聞き飽きたことではありますが、

ただ、太って見えなければそれで良いかというとそうでもありませんよね。筋肉量が少なければ、将来、運動機能が低下し、立ったり、歩いたりといった移動機能が低下しますので、適度な運動をして、筋肉をつける必要があります。そして、消費カロリーより摂取カロリーが多ければ、当然太っていきますので、自分に合う食事制限も必要ですね。頭では分っていますが、なかなか難しいんですけどね。

さて、この小説の主人公大庭小萬里はどんな解決をして依頼者を救ったでしょうか? 皆さんも是非読んでみてくださいね。あなたも読んだら痩せられるかも?

次回も終活や生活について発信しますので、是非ご覧ください。

あなたの人生、片づけます・姑の遺品整理は迷惑です ~心の片づけ

こんにちは さくら終活の大西です。

この頃、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。どの小説を読んでも「そうそう。そんなこと言われるよね。」と共感しきりなんですが、今回は、永遠のテーマお片づけについて。 『あなたの人生、片づけます』について、『姑の遺品整理は迷惑です』も絡めてお話いたします。

まず、『あなたの人生、片づけます』です。

内容は、ブックデータベースよりご紹介します。

社内不倫に疲れた30代OL、妻に先立たれた老人、子供に見捨てられた資産家老女、一部屋だけ片づいた部屋がある主婦…。『部屋を片づけられない人間は、心に問題がある』と考えている片づけ屋・大庭十萬里は、原因を探りながら汚部屋を綺麗な部屋に甦らせる。この本を読んだら、きっとあなたも断捨離したくなる!

とあります。

ここ数年、足の踏み場のないほど汚い部屋を汚部屋と言ったり、ゴミを出さずに溜め込んだ家をゴミ屋敷と呼ぶようになりました。

そこまでひどくなくても、使わない物がたくさんあるお宅も多いのではないでしょうか?

「何かの時に使うかも」「高価だったのでもったいない」「思い出がある」「分別の仕方が分からない」など捨てられない理由はさまざまですが、重症の人には深~い心の澱(オリ)があります。

ゴミ屋敷と呼ばれるようになる人は、うつ病や認知症、セルフネグレクトといった精神疾患が影響しているともいわれます。

この小説では、そこまで重症ではありませんが、現実を受け入れられなくて辛い思いを抱えていたり、自立できなかったり、世の変化を受け入れられず、古い価値観そのままだったりと複雑な問題があります。それらの心の問題を解決して、本人が心から納得できなければ、ただ単に片づけてもすぐにリバウンドしてしまいます。心の問題をどう解決するかを考えて調整し解決してくれるのが、主人公の大庭十萬里です。

次に『姑の遺品整理は、迷惑です』です。

こちらも、ブックデータベースより紹介します。

姑が亡くなり、住んでいたマンションを処分することになった。業者に頼むと高くつくからと、嫁である望登子はなんとか自分で遺品整理をしようとするが、あまりの物の多さに立ちすくむばかり。
「安物買いの銭失い」だった姑を恨めしく思いながら、仕方なく片づけを始める。夫も手伝うようになったが、さすが親子、彼も捨てられないタイプで、望登子の負担は増えるばかりである。誰もが経験するであろう、遺品整理をユーモアーとペーソス溢れる筆致で描く長編小説。 とあります。

姑さんとの思い出を楽しみながらゆっくり片づけられれば良いですが、望登子の家も狭くて、一軒分を受け入れる余裕もありません。姑さんの賃貸マンションを返却するためには一刻も早く、ほとんど全てを分別して処分する必要があるけれど、遺品整理業社に依頼する金銭的余裕はありません。

大量のもう絶対使わない物が押し入れや天袋に所せましと仕舞い込まれていたので、引っ張り出し分別し、ゴミ収集の日時に合わせて、5階から重いゴミ出しに何往復もする。50代の望登子 体力的にも大変です。

この小説よりもっとひどくなり、床に物が溢れていると、つまずいたりしてケガの元になります。また、物を探す時間を取られ、有意義に過ごす時間も削られます。安心安全という意味でも片づけは必要なんです。

この小説では、70代の姑さんが突然死したのですが、誰しも人生はいつゴールが訪れるか分りません。ミニマリストとまではいかなくても、体力気力が有る時に、大切な物はまとめ、不要な物は片づけて、本当に必要なお気に入りの物に囲まれて生きていたいですね。そのためには、実際の片づけに入る前に心の片づけが必要なんですね。

表面に現れた状態は同じでも、この小説の様に、原因はいろいろで根深い心の問題があるのですね。心の片づけなくして家の片づけはできないようです。

自分のみならず、家族近隣を巻き込み、それぞれの問題を解決してくれる大庭十萬里。こういう人がたくさん居れば、世はとっても暮らしやすくなります。 

さて、このふたつの小説では本当に片付いたのでしょうか? 皆さんもぜひ読んでみてくださいね。

次回も垣谷美雨さんの著書について発信しますので、是非ご覧ください。

後悔病棟 希望病棟 ー自分の人生は自分のもの

さくら終活の大西です。

このところ、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。どの小説を読んでも「そうそう。そういうことあるよね。」と共感しきりですが、今回の小説では、あり得ない現象が起こって、一気に読んでしまいました。コミュニケーション能力と生き方が大きな二つのテーマだと感じます。

今回は、『後悔病棟』『希望病棟』について、こちらの『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』を少し交えてお話いたします。

2冊の内容は(「BOOK」データベースより)一部抜粋してご紹介します。

後悔病棟』については、

神田川病院に勤務する医師の早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、患者の気持ちがわからないのが悩みの種。ある日、ルミ子は病院の中庭で不思議な聴診器を拾う。その聴診器を胸に当てると、患者の“心の声”が聞こえてくるのだ。-母に反対されて夢を諦めた小都子が目を閉じて願うと、“もうひとつの人生”へ通じる扉が現れる。聴診器の力で“あの日”へ戻った患者達の人生は、どんな結末を迎えるのか。夢、家族、結婚、友情。共感の嵐を呼んだヒューマンドラマ。

続編の『希望病棟』については、

神田川病院に赴任した女医の黒田摩周湖は、二人の末期癌の女性患者をみている。先輩のルミ子に促され、中庭で拾った聴診器を使うと患者の“心の声”が聞こえてきた。児童養護施設で育った桜子と代議士の妻で“従順な妻”として我慢を強いられてきた貴子の二人です。摩周湖の勧めで治験を受けた二人は快方に向かい、生き直すチャンスを得る。共感の嵐を呼んだヒューマン・ドラマ。 

この2冊とも人の気持ちが分らないと言われる女性医師が、不思議な聴診器を拾うところから話が始まります。

『2人にひとりがんになり、3人にひとりがんで死ぬ。』と言われる昨今ですが、ここで担当する患者は、末期がん患者で、余命数か月と宣告されています。がん細胞は増加して体は弱ってきますが、頭はしっかりしています。人生の終焉を意識して人生を振り返り、後悔で押しつぶされそうになっています。

そんな患者を担当する医師は頼りなく見えて、「担当医を変えて。」と言われます。

山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』これは、孫活で読んだ本ですが、今回の2冊に通じることがあります。「(患者と患者家族の)どんなふうに育ってきたのかといった背景を知っていれば・・・もっと優しい言葉をかけてあげられるはず。」(成田教授)の言葉です。「病を診るのではなく、人を観る」これは、(山中教授)の言葉です。

今回の小説の二人の医師は、本当は患者の気持ちが他の医師よりも分っているのです。ただ、コミュニケーション能力が低く、表現の仕方が言葉足らずなんです。これは、育ち方による自己肯定感の低さからきているんですね。(山中教授と成田教授の)この本で納得し、いかに家族の距離感が大切かを再認識しました。レジリエンス(ピンチを乗り越える力)が大切ともお話されています。

女医が、聴診器の力を借りて患者の心に寄り添うことで、患者は後悔を克服して心穏やかになります。女医も自己肯定感とレジリエンスを身に着けて、「担当医にしてください。」と言われるほど成長します。

また、死が迫っていた末期がんから奇跡的に良くなる患者もいます。生き直しの時間を与えられた彼らは、「今まで、会社人間だったけど、もっと家族や周りに愛情を持って接すれば良かった。」「周りに気を遣って、自分を抑えてきたけど、変わりたい。」等と考えます。

育ってきた環境によって、今の自分が作られたのは確かですが、自分の人生は自分のもの。自分はどうしたいか、これからどうなりたいかを優先し、行動することは大切です。

某保険のCMで「私はがんになって良かったと思ってるんですよ。」と言っている方がいますよね。人生に終わりがあることを意識したからこそ、人生の見直しをして、自分らしく充実した人生を送るようになったのですね。自分も他人も信じ、自分のために生き、人のために尽くす生き方を始めます。

「死ぬ時に後悔しない人生を送ろう。」とよく言われます。誰でもいつ何が起こるか分りません。普段から、自分に正直に後悔のない生き方を心掛けたいものですね。

次回も垣谷美雨さんの小説について発信していきますので、是非ご覧ください。

代理母、はじめました -社会格差と不妊治療

さくら終活の大西です。

このところ、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。この小説では、「20年後にはそんな社会になるの?」とびっくり仰天です。

今回は、『代理母、はじめました』についてお話いたします。

内容は(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

独身のまま子供が欲しい、もう不妊治療をやめたい、五十を過ぎたら、家族は持てない?…貧困と虐待から脱するため、少女ユキが始めたのは“代理母ビジネス”。葛藤と不合理だらけの“命”の現場で、医師の芽衣子やゲイのミチオとタッグを組み、女たちの自由を求めて立ち上がる―!不妊、高齢、独身、ゲイ―もう“タブー”だなんて言ってられない。「子を抱きたい」人々と女たちが手をつなぐ出産革命小説。

とあります。

不妊治療は精神的にも肉体的にも辛いと聞きます。 不妊治療の現状はどうなっているでしょうか?

不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック 厚生労働省より2017年に日本では56,617人が生殖補助医療により誕生しており、これは全出生児童(946,065人)の6%にあたり、約16,7人にひとりの割合になります。

2022年4月より、人工授精等の「一般不妊治療」、体外受精、顕微授精等の「生殖補助医療」が保険適用されることとなり、経済的な負担が軽減されるので、朗報ですね。

次に、社会の格差について。下のグラフ左は、所得金額階級別世帯数の相対度数分布、右は貯蓄現在高階級別世帯分布です。両方とも、グラフの左側が金額が少なく、右にいくほど高くなっています。左側の所得金額のグラフをみると、「200~300万円未満」が 13,6%、「300~400万円未満」が 12,8%と多くなっています。中央値は 437万円であり、平均所得金額(552万3千円)以下の割合は 61,1%となっています。

右のグラフの貯蓄現在高 https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/2020_gai2.pdf で、
二人以上の世帯について貯蓄現在高階級別の世帯分布をみると,貯蓄現在高の平均値(1791万円)を下回る世帯が67.2%(前年67.9%)と約3分の2を占めており,貯蓄現在高の低い階級に偏った分布となっているのがお分かりいただけます。

超有効な少子化対策が取られないために、少子高齢化はどんどん進みます。高齢者は老後の不安があってお金を使いません。若者は雇用形態も不安定でお金がなくて経済は回りません。格差社会はどんどん広がります。「少子化対策がきちっと機能すれば、経済も社会保障も全て解決する。」と言う政治家もいますが、このままで日本は大丈夫なんだろうかと心配になります。この小説は、2040年の社会で、少子高齢化はもちろん、地震や噴火の影響も出てすごい格差が広がっています。

代理母とは

代理出産は、子どもを望む女性が自分の子宮を使って妊娠・出産できない場合、夫と妻(又は卵子ドナー)との受精卵を第三者の女性である代理母の子宮に移植し、出産を依頼することで子どもを授かる方法です。日本では法律に基づく規制はありませんが、(平成15年)社団法人 日本産科婦人科学会の会告により、「生殖補助医療への関与、また代理出産への斡旋を行ってはならない」という見解を受けて行う事ができません。

この主人公ユキは、自分を含む貧困にあえぐ女たちと子どもが欲しい人を助けたいと考え、法律・規則を調べて代理母システムを始めました。

近江商人の心得に、三方良しという言葉があります。goo辞書によると、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ とあります。なんの仕事でも三方良しでないといけません。

さて、ユキはどんな三方良しで社会貢献をしたでしょうか。皆さんも読んでみてくださいね。

次回も垣谷美雨さんの著書について発信しますので、是非ご覧ください。

四十歳、未婚出産 ー高齢者優遇から子ども優遇へ

さくら終活の大西です。

このところ、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。今回は、「そういう差別的なこといわれるよね~。」「この後どうなっていくのかな?」と興味津々の『四十歳、未婚出産』についてお話いたします。

内容は(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

言うのか、言わないのか。産むのか、産まないのか。40歳を目の前にして思わぬ妊娠に揺れる、旅行代理店勤務の優子。お腹の子の父親である28歳のイケメン部下、頭の古い田舎の母親、妊婦を「腹ボテ」と言うパワハラ上司、不妊治療に悩む同僚、若さを誇る美人女子社員…。お腹はどんどん大きくなるけれど、本当のことはなかなか言えない。このままシングルマザーになって、やっていけるのか!?  とあります。

出生数、合計特殊出生率について

出生数は第二次ベビーブームを過ぎると年々減少しています。2019年の出生数が90万人を初めて割り込み、86万5,234人となり、「86万ショック」と呼ばれましたが、コロナ禍もあり、2020年生まれの赤ちゃんは84万832人。2021年は81万1604人とどんどん減少しています。

合計特殊出生率は、一人の女性が出産可能とされる15歳から49歳までに産む子どもの数の平均です。2005年に過去最低の1,289でした。その後、少子化対策が功を奏して持ち直していましたが、2020年は1,34、2021年には1,30になりました。

一方、21年の死亡数は145万2289人で、我が国の人口はどんどん減少しています。

産休育休について

労働基準法で、産前休暇は出産予定日の6週間前から、産後休暇は出産の翌日から8週間まで取れると決まっています。また双子など多胎妊娠の場合は、予定日の14週間前から産前産休を取得できます。
育児休暇は、女性は産後休暇が終わった翌日から子どもが1歳になる誕生日の前日まで取得できます。男性は、子どもが生まれた日から1歳の誕生日前日まで取得できます。
また保育園の空きがなかったり、配偶者の死亡・ケガ・病気などの理由がある場合は、育休は最長子どもが2歳になるまで延長することもできます。

厚生労働省の「令和2年度雇用均等基本調査」で、女性の育児休暇取得率は81.6%、男性は12.65%となっていますが、この小説の様なパワハラ・マタハラなど頭の古い上司は困ったものですね。

保育園事情

「保育園落ちた日本死ね!!!」と題した匿名のブログが話題になってから5年あまり過ぎました。この表からお分かりのように、待機児童は減少傾向にあるとは言え、保活でご苦労されている話を耳にしています。

今コロナ禍で、親御さんや周りの人の助けなしに子育てに奮闘していらっしゃる方も多いと思います。子どもは可愛いけれど、命を育むのは相当大変です。  

話は変わりますが、以前、老人マル優といって65歳以上対象に元本350万円まで預貯金の利子に対する利子税の非課税制度がありましたが、2005年末、高齢化率20,2%の時点で廃止になりました。それまでは、高齢者は優遇すべき存在でしたが、今や高齢化率28,8%で、2025年には30%を超えそうで3人にひとりは高齢者になります。

一方14歳までの子どもの率は、12%弱にまで下がっています。こんなに少子化が進んで、子どもたちが本当に少なくなっている現状で,今や優遇すべきは次代を担う子どもたちですよね。

昔は、子どもが多くて、子育てはどこでも見られました。今はあまり目にしないから、手探りの育児になって大変です。今後は、産休育休は当たり前で、復帰後は「将来を明るくしてくれてありがとう。」と、皆が感謝してくれる世になり、多様な生き方を認め、家族や周りを始め、社会全体で子育てを支える社会が望まれますね。

さて、この小説の優子さんはどんなお母さんになっているでしょうか?皆さんも読んでみてくださいね。次回も垣谷美雨さんの著書について発信しますので、是非ご覧ください。

もう別れてもいいですか ―離婚後の年金は?

こんにちは さくら終活の大西です。

この頃、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。どの小説を読んでも「そうそう。そんなこと言われるよね。」と共感しきりなんですが、今回は、「がんばれ!そんなに悩むな。」と応援しながら読みました。

今回はこれ、『もう別れてもいいですか』についてお話いたします。

内容は、(出版社の内容紹介より)ご紹介します。

58歳の主婦・澄子は、横暴な夫・孝男との生活に苦しんでいた。田舎の狭いコミュニティ、ギスギスした友人グループ、モラハラ夫に従うしかない澄子を変えたのは、離婚して自分らしく生きる元同級生との再会だった。勇気を振り絞って離婚を決意するも、財産分与の難航、経済力の不安、娘夫婦の不和など、困難が山積。澄子は人生を取り戻せるのか?平凡な主婦による不屈の離婚達成物語  とあります。

この小説では、暴力なし浮気なしキャバクラ通いはするが生活費は出す。ただ、モラハラが嫌で性格の不一致が別れたい原因です。友人からは、「今まで我慢したのにそれだけなら我慢した方が良い。」と言われて悶々としています。でも、モラハラで近くに居ると息がちゃんとできないほどの夫現病は、許容範囲を超えています。

実際の我が国の離婚理由はどうなっているでしょうか。厚生労働省のHPから、離婚の申し立ての動機別割合です。資料が平成10年と古いですが、性格が合わないという理由が飛びぬけて多いです。澄子さんには安心してほしいですね。

澄子は、「離婚したい。でも、お金がないー。離婚したい。でも、お金がないー。離婚したい。でも、お金がないー。」 漠然と同じことを何度も何度も堂々巡りしています。

悶々とするだけでなく、一歩踏み出して具体的に考えてみましょう。自分にとって、最重要は何でしょうか。子どもたちは成人して独立しているので考えなくて良い。モラハラ夫はご主人さまで、妻は奴隷。これが現状。この先の人生約30年あまり。夫が要介護状態になったら、どうする。自分が要介護状態になったらどうしてくれるだろう。この先、約30年我慢できるのか。我慢できるなら我慢して、友人と同じく夫が早死にすることを祈っていれば良いでしょう。

それが無理なら、お金がないのが問題なのだから、具体的にマネープランを考えてみましょう。自分ひとりの生活費はいくら必要か。 どこに住むか。それにより住居費はいくらか。 ③仕事はいつまでするか。今の仕事を続けるか。 ④財産分与はどうするか。離婚するのか、夫が退職金を受け取ってそれも分与の対象にするか。(退職金離婚も多いですよね。)また、 ⑤年金はいくらか。遺族年金になるとどうか。年金を増やすにはどうするか。などなど、考えることはいっぱいあるので、書き出して整理してみると良いでしょう。

さて、老後の頼りの年金ですが、

公的年金のしくみや平均受給額については、『うちの子が結婚しないので』http://sakurasyukatsu.moo.jp/2022/05/14/%e3%81%86%e3%81%a1%e3%81%ae%e5%ad%90%e3%81%8c%e7%b5%90%e5%a9%9a%e3%81%97%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%ae%e3%81%a7%e2%80%95%e8%80%81%e5%be%8c%e3%81%ae%e5%bf%83%e9%85%8d%e3%80%80%e5%b9%b4%e9%87%91%e3%81%ae/ で説明していますので、ご覧ください。

まず、夫婦の年金受給ですが、妻が夫よりも5歳年下で、夫の方が厚生年金が多い場合の例です。

夫婦それぞれが、1階部分の国民年金と2階部分の厚生年金をご自分の年金として受け取ります。いずれは、ひとりになりますが、ここでは夫が先に亡くなった場合です。

遺族年金の受給方法は3種類あります。そのうち一番多い受取り方で説明します。夫の厚生年金の3/4より妻の厚生年金の方が少なければ差額が遺族厚生年金として上乗せになります。年金相談で、「遺族年金はいくらもらえますか?」という相談が最も多いですが、厚生年金の差額が増えるだけで、国民年金は妻自身のを引き続き受給しますので、思うほど増えなかったという方が多いです。夫の厚生年金の3/4と妻の厚生年金額が同じか妻の方が多ければ増えません。

そして、単身生活となるサードライフの生活費は、二人の時の約70%が目安です。

そして、遺族年金の次に質問の多い離婚分割についてです。下の図のように合意分割と3号分割の2種類があります。いずれも離婚から2年以内までの手続きとなります。

合意分割は、当事者の一方からの請求で当事者双方の合意、合意に至らなければ、調停・裁判手続により按分割合を定めます。平成19年4月1日以後に離婚等をした場合で、婚姻期間中の二人分の厚生年金記録(標準報酬月額・標準賞与額)を足して当事者間で決めた按分割合により、分割します。

3号分割は、国民年金の第3号被保険者であった方からの請求で、第2号被保険者の厚生年金が、当然に1/2に分割されます。平成20年5月1日以後に離婚等した場合で、平成20年4月1日以後の婚姻期間中の第3号被保険者期間における相手方の厚生年金記録(標準報酬月額・標準賞与額)を2分の1ずつ、当事者間で分割します。

一旦分割すると元には戻せません。

簡単にいうと、国民年金は、自分自身ので、厚生年金は、遺族年金だと3/4で、離婚分割だと最高でも二人分合計の1/2です。

人生は修行だとか、結婚生活継続の秘訣は忍耐だとか言われますが、いろんなケースがあります。

夫婦を始め、どの人間関係でも、人という字の様に互いが対等に支え合っている感じが理想ですよね。入るという字の様に片方が下から支え続けるのでは重すぎて、いずれ倒れてしまいます。

ある俳優の妻が、ずっと 「あなたの夢を応援するのが私の幸せ」と言っていたのに、70歳過ぎて「私の人生返して」と言ったとか。

子どもの人生は子どものもの 配偶者の人生は配偶者のもの 自分の人生は自分のもの

自分のことは基本的に自分でできるようにするのがお互いのためです。要望はその都度言い方を考えて言いましょう。時にはブチ切れても良いのです。

さて、この『もう別れてもいいですか』では、どんな解決になったでしょうか。皆さんも読んでみてくださいね。次回も垣谷美雨さんの著書について発信しますので、是非ご覧ください。

うちの子が結婚しないので―老後の心配 年金の仕組み 

―老後の心配 年金の仕組み

このところ、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。どの小説を読んでも「そうそう。我が家もそうなのよ。」と共感しきりです。

今回は、『うちの子が結婚しないので』についてお話いたします。

内容は(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

老後の準備を考え始めた千賀子は、ふと一人娘の将来が心配になる。 28歳独身、彼氏の気配なし。自分たち親の死後、娘こそ孤独な老後を送るんじゃ……? 不安を抱えた千賀子は、親同士が子供の代わりに見合いをする「親婚活」を知り参加することに。しかし嫁を家政婦扱いする年配の親、家の格の差で見下すセレブ親など、現実は厳しい。果たして娘の良縁は見つかるか。親婚活サバイバル小説!

この本を読んで一番思ったことは、『こんなに親が頑張らないといけないの?』ということです。そう言えば、ほんの2~30年前には仲人さんが居て、「あの人はどう?」「この人合うと思うよ。」とか、言葉は悪いけど、うるさいくらいお世話してくださいました。今は婚活アプリとか婚活パーティなどいろいろあるにはあるのでしょうが、実態はどうでしょうか?

生涯未婚率(50歳まで未婚)は、50歳時の未婚割合1をみると、1970(昭和45)年は、男性1.7%、女性3.3%でした。その後、男性は一貫して上昇する一方、女性は1990(平成2)年まで横ばいでしたが、以降上昇を続け、(2010(平成22)年国勢調査)では男性20.1%、女性10.6%、2015(平成27)年は男性23.4%、女性14.1%と、それぞれ上昇しています。2015年の国勢調査の結果に基づいて出された推計は、これまでの未婚化、晩婚化の流れが変わらなければ、今後も50歳時の未婚割合の上昇が続くと予測しています。

次は、令和3年版高齢社会白書から『高齢化の推移と将来推計』です。

1950年から2065年までを表しています。我が国の人口は、2010年をピークに減少しています。下からピンクとブルーが65歳以上で、赤が現役世代、14歳以下が黄緑です。ご覧いただくと現役世代と子供の減少が続くのがお分りいただけます。高齢化率は赤い折れ線で2020年は28,8%、2065年には、38,4%と推定されています。

年金制度の仕組みは厚生労働省年金局の資料から、ご覧のとおり、1階が国民年金これは20歳~60歳まで強制加入。2階が厚生年金。会社や役所勤めの人。3階は企業年金・個人年金です。

年金の平均受給額は、厚生労働省が発表する「平成30年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、 年金の平均受給額は、国民年金がおよそ5.6万円、厚生年金がおよそ14.4万円 です。

生命保険文化センターの令和元年度生活保障に関する調査によると、夫婦2人世帯の老後の生活費用の目安は、最低日常生活費が約22.1万円、ゆとりある老後生活費が約36.1万円、実際の老後生活費が約27.1万円(単身世帯は約15.2万円)となっています。

これらの調査結果から老後2千万円問題を指摘されているのです。

老後生活において、年金受給額は重要です。夫婦ふたりの年金だといくら。ご自身の年金はいくらと年金定期便などで把握しましょう。マネープランもしっかりと立てておく必要があります。

私が20代の始め、もう40年昔のこと、こちらは田舎なので、「24歳女性はクリスマスケーキと言われ、25歳を過ぎると売れ残り。」と言われました。今そんなことを言うととんでもないことになりますが。今では結婚だけが人生でなく、いろいろ多様な生き方が認められるようになりました。人生は修行だとも言われます。今が楽しければ良いというだけではなく、ずっと幸せのために、ライフプラン・マネープランをしっかりと立てて、幸せな人生を送りましょうね。

さて、この小説の千賀子さんの娘さんは良縁に恵まれたでしょうか?皆さんも読んでみてくださいね。次回も垣谷美雨さんの著書について発信しますので、是非ご覧ください。

70歳死亡法案、可決 ーどうなる?社会保障

こんにちは さくら終活の大西です。

この頃、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。どの小説を読んでも「そうそう。そんなこと言われる。そういう見方もあるのね。」と共感しきりです。

今回は、『70歳死亡法案、可決』についてお話いたします。

小説とは言え、あり得ない法案ですよね。むかしむかし姥捨て山があったそうな。という昔話はありますけどね。私の周りの70歳といえば、すごくパワフルですよ。かくいう私も残り8年です。

内容は(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

高齢者が国民の三割を超え、破綻寸前の日本政府は「七十歳死亡法案」を強行採決。施行まで二年、宝田東洋子は喜びを噛み締めていた。我侭放題の義母の介護に追われた十五年間。能天気な夫、引きこもりの息子、無関心な娘とみな勝手ばかり。やっとお義母さんが死んでくれる。東洋子の心に黒いさざ波が立ち始めて…。すぐそこに迫る現実を描く衝撃作!                           とあります。

衝撃的なタイトルですが、この小説のテーマは、長男の嫁ひとりにのしかかる家事、介護・周りの無理解・感謝のなさを始め、ひきこもり・ブラック企業等と社会問題満載です。

まず我が国の高齢化の現状について少し説明します。

こちらは、人口ピラミッドです。この表の下側が0歳、上が100歳。横軸が人数です。生き物の正常なピラミッドは0歳が最多で上にいくほど減少するものですが、我が国では少子高齢化が進んでいます。この図では、1990年、2013年、2025年、2060年とこのように変化していきます。

平均寿命は、男性81,64年、女性87,74年。健康寿命、男性は、72,68歳、女性75,38歳。健康上の問題で日常生活に制限がある年数は、男性8,96年、女性12,36年となっています。この期間が全部要介護状態とは限りませんが、人生の集大成の時期には不具合を抱えて過ごすことになりそうです。

そして、100歳を超えた方の人口は、86,510人となっています。みんな健康長寿なら良いですけどね。

令和3年版高齢社会白書によると高齢化率(全人口に占める65歳以上の割合)は28,8%です。

こちらは、1950年~2016年までの社会保障給付費の推移グラフです。年金・医療費・介護費等、社会保障給付費は年々増加して、財政を圧迫しているのは、隠しようのない事実です。男性の平均寿命1950の59.57 から2016の80.98,女性も同じく62.97から87.14と66年間で20年以上伸長したので、当然と言えるでしょう。

2025年には、団塊世代がみんな75歳の後期高齢者になり、益々社会保障費は増加します。国はそれを抑えるために、入院病床を減らしたり、在宅での医療介護を進めたりしています。

介護を表す言葉で、老々介護・認々介護・介護死傷事件・ヤングケアラー・介護離職・介護別居・介護離婚等、どれもマイナスイメージがありますね。皆が、ハッピー介護とか笑顔介護になれば良いですよね。

人口体系は変わっても、人々の意識はなかなか変わっていないのが現状で、介護する立場の時、真面目で優しい人は、口は出すけど手も金も出さない人に利用される。みんなから押し付けられて疲弊し、ある日突然爆発する。そんな場面を多々見てきました。この主人公も爆発して、やっと周りが大変さを理解したのでした。介護者は、ひとりで抱え込まずに、介護サービスを上手に利用して、周りの人々を上手に巻き込んでうまく対応する方法を取りたいものです。

そして、我々全員が、健康寿命を延ばすために、食生活に注意して、適度な運動・良質な睡眠をとる等、生活を見直したいものです。

人間誰しもこの世に生まれてきたら、必ずゴールはやってきます。笑顔と健康を第一に、ゴールに向けて人生に悔いなく、思い残すことなく、今日やれることは今日して、子どもや孫世代により良い社会を残せるように生きて旅立ちたいなと改めて思いました。

さて、70歳死亡法案 どうなったでしょうか?皆さんも読んでみてくださいね。

次回も垣谷美雨(カキヤミウ)さんに著書について発信しますので、是非ご覧ください。

うちの父が運転をやめません ー止められない事情とは?

こんにちは  さくら終活の大西です。

この頃、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。どの小説を読んでも「そうそう。そんなこと言われるよね。あ~そういう解決法が良いのね。」と共感しきりです。

今回は、『うちの父が運転をやめません』の感想をお話いたします。

内容は(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

「また高齢ドライバーの事故かよ」。猪狩雅志はテレビニュースに目を向けた。そして気づく。「78歳っていえば…」。雅志の父親も同じ歳になるのだ。「うちの親父に限って」とは思うものの、妻の歩美と話しているうちに不安になってきた。それもあって夏に息子の息吹と帰省したとき、父親に運転をやめるよう説得を試みるが、あえなく不首尾に。通販の利用や都会暮らしのトライアル、様々な提案をするがいずれも失敗。そのうち、雅志自身も自分の将来が気になり出して…。果たして父は運転をやめるのか、雅志の出した答えとは?心温まる家族小説!

とあります。

以前は、切れるのは若者、暴走運転するのも若者でした。今やどちらも高齢者です。若者はそもそも少ないし、草食系でだんだん穏やかになっている印象があります。

高齢者はどんどん寿命が延びていますが、認知症でなくても判断能力や体力・瞬発力は下がってきます。

高齢者の運転免許に年齢制限をしたら良いという案もありますが、一言で高齢者と言っても現役世代に引けを取らない方もたくさんいらっしゃいます。

都会は公共交通機関が充実しているので良いですが、田舎ではバスの本数も減ってしまい、廃止されている所も多いです。そしてバス停まで行くにも距離があります。つまり、移動手段は車・バイク・自転車・徒歩になります。買い物に行くにも距離がありますし、帰りは荷物も重いので、乗り物がなければ買い物難民になり、生活できないのです。都会の人は「それならタクシーを呼べば良いじゃない。」とお思いでしょうが、タクシー自体も少ないし、タクシー会社も遠いし実用的ではないのです。

現役世代は都会、親は田舎で暮らしているケースがほとんどで、高齢になってもやはり生活には車が必要です。現役世代が田舎にUターンしようにも自分のしたい仕事がない。今、リモートワークが進んできたとはいえ、皆がそうではないし、子どもの学校の都合もあり、すぐに田舎へという訳にもいかないと、なかなか難しいです。

行き先を入力すれば連れて行ってくれる自動運転の車が望まれます。でも、その入力ができなければ乗れません。いや、スマホのように話しかければ理解してくれるようになるかも知れませんね。でもこの自動運転車の実用化もすぐにとはいきませんね。

私の地区の近くにバス会社の車庫があるのですが、このコロナ禍で、観光バスがずらっと並んでずっと停まったままです。このバス会社の社員さんはどうされているのかと心配になります。定期バスは相変わらず大きなバスが走っていますが、乗客がゼロの時もあり、本当に乗客は少ないです。そのバス会社の模様のマイクロバスとかワゴン車にしてコミュニティーバスの様にきめ細かく走ってくれれば、経費節減にもなるし、高齢になってももっと生活しやすいのではないかと思いますが、届け出とか認可とか難しいのでしょうね。

半世紀前は、徒歩圏内にお店がありました。その後、車社会になってスーパーマーケットが出店して、地域の店は閉じました。移動販売車が買い物難民救済や地域のコミュニティとして成功している例もありますが、ボランティアでは続かないので採算の取れる地域でということになります。

いろんな解決法が考えられますが、どれもすぐにとはいきません。高齢者が車を止めたらどこにも出かけなくなり、認知症が進むという問題点もあります。

親も今まで安全運転を通してきたプライドがあり、まさか自分が重大な事故を起こすなんて考えもしない。「若い者に迷惑を掛けたくない。」とつい自分で運転するのです。

運転免許更新検査も厳格化されていきます。

ある日突然運転機能が下がる訳ではないので、親に頭ごなしに「やめて」言うのでなく、まずは、「夜はやめたほうが良いよ。」次に「雨の日。」そして「通学・通勤時間帯。」と少しずつ運転する機会を減らすように、機嫌の良い時さらっと言ってみるとかはいかがでしょうか。そしていよいよ止めた方が良いと判断した時には、止めてもらいましょう。子供たちが言っても聞いてもらえないようなら、親に影響力のある人にお願いしてみましょう。私は主治医から言ってもらいました。親が運転を止めたら、家族が運転手をすることになり、負担は増えますけどね。

さて、この『うちの父が運転をやめません』では、どんな解決になったでしょうか。皆さんも読んでみてくださいね。

夫の墓には入りません ―婚姻関係終了届

『夫の墓には入りません』(2019年発行)を読み返してから、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。どの小説を読んでも「そうそう。そんなこと言われる。この世代の人はそういう価値観を押し付けるよね。」と共感しきりです。

今回は、『夫の墓には入りません』の感想をお話いたします。

内容は、(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

ある晩、夫が急死。これで嫁を卒業できると思いきや、舅姑や謎の女が思惑を抱えて次々押し寄せる。“愛人”への送金、墓問題、介護の重圧…がんじがらめな夏葉子の日々を変えたのは、意外な人物と姻族関係終了届!?婚姻の枷に苦しむすべての人に贈る、人生逆転小説。

とあります。

一番心に突き刺さった言葉は、「つぶしてもいい人間」。その説明としては

「しっかりしていて、我儘をいわない。大人しいが芯は強い。その上相手の気持ちを優先するし、誠実なので、誰だって頼りにしたい。信用に足る人間。」非の打ち所がない人と「褒められているように感じるが、実は便利に使われている。」「どこの会社でもそう。できる人間に仕事が集中する。」

そうそう。全くそうです。

会社では、誠実なだけの人は利用されて、心身共に疲弊しきって辞めていく。親族関係でも『自分さえ我慢すればうまくいく』と我慢する人もいる。特に介護問題では、口は出すけど手も金も出さない人に利用される。配偶者の両親・自分の両親・おじおば・兄弟とみんなから押し付けられて疲弊し、ある日突然撃沈する。そんな画面を多々見てきました。できる人はひとりで抱え込まずに、周りの人々を上手に巻き込んでうまく立ち回る方法を考えたいものです。

がんじがらめな日々を変えたという『姻族関係終了届』は、死後離婚とも言われます。

配偶者が亡くなっても、配偶者の血族との姻族関係は継続するため、姻族関係終了を希望する場合に役所に提出する届出のことで、姻族の同意は不要です

配偶者の相続権や遺族年金受給には影響はありません。また、 姻族関係終了届では、氏や戸籍の変動はありませんから、婚姻前の氏に戻すには、復氏の提出が必要になります。一度姻族関係終了届が受理されると、姻族関係の復活できません。

一番心配なのは今後の扶養義務です。直系血族(父母、子、祖父母、孫など)と兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務があります。
姻族はこれに含まれないので、嫁と亡くなった夫の親(舅・姑)の関係では、原則として扶養義務を負いません。ただし、特別な事情がある場合のみ家庭裁判所が義務を負わせることができるとされています。この届が受理されれば、配偶者の血族の扶養義務を負うことはありません。

この小説で、夫が亡くなっています。その後、舅姑の相続が発生した場合、嫁は、遺言書で遺贈してもらうか、養子縁組していなければ相続できません。被相続人(亡くなった人)の介護や看病に貢献をした「親族」には「特別寄与料」として金銭請求権が認められるようになりましたが、それが認められる親族は、法定相続人ではない親族なので、遺産分割協議に参加する権利はありません。つまり難しいということです。

終活相談でも「夫の墓には入りません。」という女性は結構いらっしゃいます。夫と同じが嫌というより、死んだ後までそれまでの人間関係の続きで夫の親族と一緒に居るというのが嫌だという方が多いのです。解放されたいのです。単なるお墓の問題ではなく、人間関係の話なのです。あなたのお宅は、いかがですか。

誰しも辛い時不安になることはありますが、あまりに頼り過ぎると相手は重過ぎて逃げ出したくなります。お互いの距離感を保ち、普段から話し合って快い人間関係を続けていきましょう。