後悔病棟 希望病棟 ー自分の人生は自分のもの

さくら終活の大西です。

このところ、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。どの小説を読んでも「そうそう。そういうことあるよね。」と共感しきりですが、今回の小説では、あり得ない現象が起こって、一気に読んでしまいました。コミュニケーション能力と生き方が大きな二つのテーマだと感じます。

今回は、『後悔病棟』『希望病棟』について、こちらの『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』を少し交えてお話いたします。

2冊の内容は(「BOOK」データベースより)一部抜粋してご紹介します。

後悔病棟』については、

神田川病院に勤務する医師の早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、患者の気持ちがわからないのが悩みの種。ある日、ルミ子は病院の中庭で不思議な聴診器を拾う。その聴診器を胸に当てると、患者の“心の声”が聞こえてくるのだ。-母に反対されて夢を諦めた小都子が目を閉じて願うと、“もうひとつの人生”へ通じる扉が現れる。聴診器の力で“あの日”へ戻った患者達の人生は、どんな結末を迎えるのか。夢、家族、結婚、友情。共感の嵐を呼んだヒューマンドラマ。

続編の『希望病棟』については、

神田川病院に赴任した女医の黒田摩周湖は、二人の末期癌の女性患者をみている。先輩のルミ子に促され、中庭で拾った聴診器を使うと患者の“心の声”が聞こえてきた。児童養護施設で育った桜子と代議士の妻で“従順な妻”として我慢を強いられてきた貴子の二人です。摩周湖の勧めで治験を受けた二人は快方に向かい、生き直すチャンスを得る。共感の嵐を呼んだヒューマン・ドラマ。 

この2冊とも人の気持ちが分らないと言われる女性医師が、不思議な聴診器を拾うところから話が始まります。

『2人にひとりがんになり、3人にひとりがんで死ぬ。』と言われる昨今ですが、ここで担当する患者は、末期がん患者で、余命数か月と宣告されています。がん細胞は増加して体は弱ってきますが、頭はしっかりしています。人生の終焉を意識して人生を振り返り、後悔で押しつぶされそうになっています。

そんな患者を担当する医師は頼りなく見えて、「担当医を変えて。」と言われます。

山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』これは、孫活で読んだ本ですが、今回の2冊に通じることがあります。「(患者と患者家族の)どんなふうに育ってきたのかといった背景を知っていれば・・・もっと優しい言葉をかけてあげられるはず。」(成田教授)の言葉です。「病を診るのではなく、人を観る」これは、(山中教授)の言葉です。

今回の小説の二人の医師は、本当は患者の気持ちが他の医師よりも分っているのです。ただ、コミュニケーション能力が低く、表現の仕方が言葉足らずなんです。これは、育ち方による自己肯定感の低さからきているんですね。(山中教授と成田教授の)この本で納得し、いかに家族の距離感が大切かを再認識しました。レジリエンス(ピンチを乗り越える力)が大切ともお話されています。

女医が、聴診器の力を借りて患者の心に寄り添うことで、患者は後悔を克服して心穏やかになります。女医も自己肯定感とレジリエンスを身に着けて、「担当医にしてください。」と言われるほど成長します。

また、死が迫っていた末期がんから奇跡的に良くなる患者もいます。生き直しの時間を与えられた彼らは、「今まで、会社人間だったけど、もっと家族や周りに愛情を持って接すれば良かった。」「周りに気を遣って、自分を抑えてきたけど、変わりたい。」等と考えます。

育ってきた環境によって、今の自分が作られたのは確かですが、自分の人生は自分のもの。自分はどうしたいか、これからどうなりたいかを優先し、行動することは大切です。

某保険のCMで「私はがんになって良かったと思ってるんですよ。」と言っている方がいますよね。人生に終わりがあることを意識したからこそ、人生の見直しをして、自分らしく充実した人生を送るようになったのですね。自分も他人も信じ、自分のために生き、人のために尽くす生き方を始めます。

「死ぬ時に後悔しない人生を送ろう。」とよく言われます。誰でもいつ何が起こるか分りません。普段から、自分に正直に後悔のない生き方を心掛けたいものですね。

次回も垣谷美雨さんの小説について発信していきますので、是非ご覧ください。

代理母、はじめました -社会格差と不妊治療

さくら終活の大西です。

このところ、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。この小説では、「20年後にはそんな社会になるの?」とびっくり仰天です。

今回は、『代理母、はじめました』についてお話いたします。

内容は(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

独身のまま子供が欲しい、もう不妊治療をやめたい、五十を過ぎたら、家族は持てない?…貧困と虐待から脱するため、少女ユキが始めたのは“代理母ビジネス”。葛藤と不合理だらけの“命”の現場で、医師の芽衣子やゲイのミチオとタッグを組み、女たちの自由を求めて立ち上がる―!不妊、高齢、独身、ゲイ―もう“タブー”だなんて言ってられない。「子を抱きたい」人々と女たちが手をつなぐ出産革命小説。

とあります。

不妊治療は精神的にも肉体的にも辛いと聞きます。 不妊治療の現状はどうなっているでしょうか?

不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック 厚生労働省より2017年に日本では56,617人が生殖補助医療により誕生しており、これは全出生児童(946,065人)の6%にあたり、約16,7人にひとりの割合になります。

2022年4月より、人工授精等の「一般不妊治療」、体外受精、顕微授精等の「生殖補助医療」が保険適用されることとなり、経済的な負担が軽減されるので、朗報ですね。

次に、社会の格差について。下のグラフ左は、所得金額階級別世帯数の相対度数分布、右は貯蓄現在高階級別世帯分布です。両方とも、グラフの左側が金額が少なく、右にいくほど高くなっています。左側の所得金額のグラフをみると、「200~300万円未満」が 13,6%、「300~400万円未満」が 12,8%と多くなっています。中央値は 437万円であり、平均所得金額(552万3千円)以下の割合は 61,1%となっています。

右のグラフの貯蓄現在高 https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/2020_gai2.pdf で、
二人以上の世帯について貯蓄現在高階級別の世帯分布をみると,貯蓄現在高の平均値(1791万円)を下回る世帯が67.2%(前年67.9%)と約3分の2を占めており,貯蓄現在高の低い階級に偏った分布となっているのがお分かりいただけます。

超有効な少子化対策が取られないために、少子高齢化はどんどん進みます。高齢者は老後の不安があってお金を使いません。若者は雇用形態も不安定でお金がなくて経済は回りません。格差社会はどんどん広がります。「少子化対策がきちっと機能すれば、経済も社会保障も全て解決する。」と言う政治家もいますが、このままで日本は大丈夫なんだろうかと心配になります。この小説は、2040年の社会で、少子高齢化はもちろん、地震や噴火の影響も出てすごい格差が広がっています。

代理母とは

代理出産は、子どもを望む女性が自分の子宮を使って妊娠・出産できない場合、夫と妻(又は卵子ドナー)との受精卵を第三者の女性である代理母の子宮に移植し、出産を依頼することで子どもを授かる方法です。日本では法律に基づく規制はありませんが、(平成15年)社団法人 日本産科婦人科学会の会告により、「生殖補助医療への関与、また代理出産への斡旋を行ってはならない」という見解を受けて行う事ができません。

この主人公ユキは、自分を含む貧困にあえぐ女たちと子どもが欲しい人を助けたいと考え、法律・規則を調べて代理母システムを始めました。

近江商人の心得に、三方良しという言葉があります。goo辞書によると、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ とあります。なんの仕事でも三方良しでないといけません。

さて、ユキはどんな三方良しで社会貢献をしたでしょうか。皆さんも読んでみてくださいね。

次回も垣谷美雨さんの著書について発信しますので、是非ご覧ください。

四十歳、未婚出産 ー高齢者優遇から子ども優遇へ

さくら終活の大西です。

このところ、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。今回は、「そういう差別的なこといわれるよね~。」「この後どうなっていくのかな?」と興味津々の『四十歳、未婚出産』についてお話いたします。

内容は(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

言うのか、言わないのか。産むのか、産まないのか。40歳を目の前にして思わぬ妊娠に揺れる、旅行代理店勤務の優子。お腹の子の父親である28歳のイケメン部下、頭の古い田舎の母親、妊婦を「腹ボテ」と言うパワハラ上司、不妊治療に悩む同僚、若さを誇る美人女子社員…。お腹はどんどん大きくなるけれど、本当のことはなかなか言えない。このままシングルマザーになって、やっていけるのか!?  とあります。

出生数、合計特殊出生率について

出生数は第二次ベビーブームを過ぎると年々減少しています。2019年の出生数が90万人を初めて割り込み、86万5,234人となり、「86万ショック」と呼ばれましたが、コロナ禍もあり、2020年生まれの赤ちゃんは84万832人。2021年は81万1604人とどんどん減少しています。

合計特殊出生率は、一人の女性が出産可能とされる15歳から49歳までに産む子どもの数の平均です。2005年に過去最低の1,289でした。その後、少子化対策が功を奏して持ち直していましたが、2020年は1,34、2021年には1,30になりました。

一方、21年の死亡数は145万2289人で、我が国の人口はどんどん減少しています。

産休育休について

労働基準法で、産前休暇は出産予定日の6週間前から、産後休暇は出産の翌日から8週間まで取れると決まっています。また双子など多胎妊娠の場合は、予定日の14週間前から産前産休を取得できます。
育児休暇は、女性は産後休暇が終わった翌日から子どもが1歳になる誕生日の前日まで取得できます。男性は、子どもが生まれた日から1歳の誕生日前日まで取得できます。
また保育園の空きがなかったり、配偶者の死亡・ケガ・病気などの理由がある場合は、育休は最長子どもが2歳になるまで延長することもできます。

厚生労働省の「令和2年度雇用均等基本調査」で、女性の育児休暇取得率は81.6%、男性は12.65%となっていますが、この小説の様なパワハラ・マタハラなど頭の古い上司は困ったものですね。

保育園事情

「保育園落ちた日本死ね!!!」と題した匿名のブログが話題になってから5年あまり過ぎました。この表からお分かりのように、待機児童は減少傾向にあるとは言え、保活でご苦労されている話を耳にしています。

今コロナ禍で、親御さんや周りの人の助けなしに子育てに奮闘していらっしゃる方も多いと思います。子どもは可愛いけれど、命を育むのは相当大変です。  

話は変わりますが、以前、老人マル優といって65歳以上対象に元本350万円まで預貯金の利子に対する利子税の非課税制度がありましたが、2005年末、高齢化率20,2%の時点で廃止になりました。それまでは、高齢者は優遇すべき存在でしたが、今や高齢化率28,8%で、2025年には30%を超えそうで3人にひとりは高齢者になります。

一方14歳までの子どもの率は、12%弱にまで下がっています。こんなに少子化が進んで、子どもたちが本当に少なくなっている現状で,今や優遇すべきは次代を担う子どもたちですよね。

昔は、子どもが多くて、子育てはどこでも見られました。今はあまり目にしないから、手探りの育児になって大変です。今後は、産休育休は当たり前で、復帰後は「将来を明るくしてくれてありがとう。」と、皆が感謝してくれる世になり、多様な生き方を認め、家族や周りを始め、社会全体で子育てを支える社会が望まれますね。

さて、この小説の優子さんはどんなお母さんになっているでしょうか?皆さんも読んでみてくださいね。次回も垣谷美雨さんの著書について発信しますので、是非ご覧ください。

70歳死亡法案、可決 ーどうなる?社会保障

こんにちは さくら終活の大西です。

この頃、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。どの小説を読んでも「そうそう。そんなこと言われる。そういう見方もあるのね。」と共感しきりです。

今回は、『70歳死亡法案、可決』についてお話いたします。

小説とは言え、あり得ない法案ですよね。むかしむかし姥捨て山があったそうな。という昔話はありますけどね。私の周りの70歳といえば、すごくパワフルですよ。かくいう私も残り8年です。

内容は(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

高齢者が国民の三割を超え、破綻寸前の日本政府は「七十歳死亡法案」を強行採決。施行まで二年、宝田東洋子は喜びを噛み締めていた。我侭放題の義母の介護に追われた十五年間。能天気な夫、引きこもりの息子、無関心な娘とみな勝手ばかり。やっとお義母さんが死んでくれる。東洋子の心に黒いさざ波が立ち始めて…。すぐそこに迫る現実を描く衝撃作!                           とあります。

衝撃的なタイトルですが、この小説のテーマは、長男の嫁ひとりにのしかかる家事、介護・周りの無理解・感謝のなさを始め、ひきこもり・ブラック企業等と社会問題満載です。

まず我が国の高齢化の現状について少し説明します。

こちらは、人口ピラミッドです。この表の下側が0歳、上が100歳。横軸が人数です。生き物の正常なピラミッドは0歳が最多で上にいくほど減少するものですが、我が国では少子高齢化が進んでいます。この図では、1990年、2013年、2025年、2060年とこのように変化していきます。

平均寿命は、男性81,64年、女性87,74年。健康寿命、男性は、72,68歳、女性75,38歳。健康上の問題で日常生活に制限がある年数は、男性8,96年、女性12,36年となっています。この期間が全部要介護状態とは限りませんが、人生の集大成の時期には不具合を抱えて過ごすことになりそうです。

そして、100歳を超えた方の人口は、86,510人となっています。みんな健康長寿なら良いですけどね。

令和3年版高齢社会白書によると高齢化率(全人口に占める65歳以上の割合)は28,8%です。

こちらは、1950年~2016年までの社会保障給付費の推移グラフです。年金・医療費・介護費等、社会保障給付費は年々増加して、財政を圧迫しているのは、隠しようのない事実です。男性の平均寿命1950の59.57 から2016の80.98,女性も同じく62.97から87.14と66年間で20年以上伸長したので、当然と言えるでしょう。

2025年には、団塊世代がみんな75歳の後期高齢者になり、益々社会保障費は増加します。国はそれを抑えるために、入院病床を減らしたり、在宅での医療介護を進めたりしています。

介護を表す言葉で、老々介護・認々介護・介護死傷事件・ヤングケアラー・介護離職・介護別居・介護離婚等、どれもマイナスイメージがありますね。皆が、ハッピー介護とか笑顔介護になれば良いですよね。

人口体系は変わっても、人々の意識はなかなか変わっていないのが現状で、介護する立場の時、真面目で優しい人は、口は出すけど手も金も出さない人に利用される。みんなから押し付けられて疲弊し、ある日突然爆発する。そんな場面を多々見てきました。この主人公も爆発して、やっと周りが大変さを理解したのでした。介護者は、ひとりで抱え込まずに、介護サービスを上手に利用して、周りの人々を上手に巻き込んでうまく対応する方法を取りたいものです。

そして、我々全員が、健康寿命を延ばすために、食生活に注意して、適度な運動・良質な睡眠をとる等、生活を見直したいものです。

人間誰しもこの世に生まれてきたら、必ずゴールはやってきます。笑顔と健康を第一に、ゴールに向けて人生に悔いなく、思い残すことなく、今日やれることは今日して、子どもや孫世代により良い社会を残せるように生きて旅立ちたいなと改めて思いました。

さて、70歳死亡法案 どうなったでしょうか?皆さんも読んでみてくださいね。

次回も垣谷美雨(カキヤミウ)さんに著書について発信しますので、是非ご覧ください。

山陽新聞 ちまた に掲載していただきました

心新たに「命の活動」再開へ

 昨年「あなたのおかげ」とよく感謝された。『お役に立てて良かった。』と思う反面、悲しみも大きくて立ち止まってしまった。

 私は、終活講師をする中で父を見送ったことと、たくさんの方からの相談を受け6年前から「命のゴールをどう迎えたいか話し合おう。」という活動をしていた。感謝は、その方々のご家族の旅立ちの知らせなので悲しかったのだ。

 「あなたの冊子で知識を得て、家族で話し合いをしていたから家族間の死生観が共有でき、本人の意思を尊重して家族も満足のいく見送りができた。」とおっしゃる方も。その感謝の言葉を聞くのがつらくなり、昨春以降、活動は休止している。

 同じ治療でも、治る見込みのある人にとっては明るい未来につながり、治る見込みがない人やその家族にとっては、つらく苦しい時間を引き延ばすだけのものになるかもしれない。どんな治療をどこまで受けるのか、重視するのは、命の尊厳か延命重視か、を元気なうちに話し合っておく必要がある。「命の話をするのは縁起でもない」と言われるが、人の死亡率は100%。不老不死の人はいない。心新たに「命の活動」を再開したい。

生きがいの創造 “生まれ変わりの科学”が人生を変える

こんにちは! さくら終活の大西です。

新型ウィルスの拡大が収まらず、自粛生活が続きますね。暗いニュースも多いこの頃ですが、笑うことで免疫アップになります。努めて笑顔を作ってみましょうと聞きますね。

では、『どう考えれば幸せか、笑顔になれるか?』 と考察するため、読書しています。

今回は、PHP文庫から出版された元福島大学経営学教授飯田史彦氏の『生きがいの創造 “生まれ変わりの科学”が人生を変える』 読んでみました。

内容は(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

『 欧米では、多くの科学者たちによって研究され、さまざまな驚くべき報告がなされている、“生まれ変わりの科学”。本書は、その研究成果の数々をふまえながら、「『死後の生命』や『生まれ変わり』を認めるとすれば、私たちの生き方がどのように変わっていくだろうか」という命題に迫って行く、画期的な人生論であり、生きがい論である。自分がこの世に存在する意味を深く体感させる、注目の論考。』とあります。

ちょっと難しい紹介文ですよね。 簡単に言いますと、『死後の生命』や『生まれ変わり』を信じていなかった医師や大学教授たちが、科学的に検証し、その結果、どうも本当に有るようだということが判明しました。今のこの私たちの体には使用限度がありますが、魂の向上のため、希望を持ち、役割を自覚して、自分らしく、生きがいを持って1日1日を大切に生きようという生きがい論です。

読んだ後、理解はできても、日々感情に流されて魂の向上はなかなか難しいですがね。

先日、終活に取り組んでいるアラ還世代の女性2人の会話が聞こえてきました。

1.「私今頃思うんだけど、今まで、よく働いたし遊びもしたね。とっても充実した人生だったわ。いつ逝っても良い気がするの。ただひとつ心残りがあるとすれば、まだ親を送ってないことね。」

2.「親を送るのは、使命だよね。本人の望む様に愛をもって見送りたいね。」

1.「そうね。いずれくるその時について話し合っているわ。」

「それはそうと、お金も大切よね。老後2千万問題とかあるけど、現役を退いた今からは、現役世代の方達が払う税金や社会保険を受け取りながら生きるのよね。若い方達も決して裕福な人ばかりではないよね。」

2.「世代間扶養といって、若い人がかける年金を国民年金は65歳から受給し、後期高齢者医療として75歳から健康保険で現役世代から支援してもらうのよね。」

1.「少子高齢化が進み、現役世代は減る一方だし、リタイヤ世代はどんどん増える一方で、全然SDGSでないよね。私、悠々自適にと思っていたけど、私たちもできる範囲で貢献したいわね。」

2.「長生きが理想と言われているけど、生かされている意味を考えないとね。人生のゴールが近づいた時、私は跡を濁したくないわ。」

1.「自分に起こることに意味の無いことは一つもないと言われるよね。 これからの自分の生きる意味をしっかり考えて、ポジティブに笑顔で幸せに使命を果たさないとね。」

2.「そうね。お互い頑張りましょう。そして、旅立った後、笑顔で再会して来世でも切磋琢磨しましょうね。」 

1.「そうね。そう考えると楽しくなってくるわね。」

という会話でした。これらは、あくまでも、この本には関係ないこの二人の個人的意見ですが、この本に通じる部分もあります。みなさんはどうお感じになりますか?

この本の『死後の生命』や『生まれ変わり』を信じるか信じないかは、自由ですが、どう感じるのが幸せでしょうか。ネタバレ防止のため、細かく説明していなくて、はっきりとは分からないと思いますが、詳しくはこの本をお読みになって幸せになってくださいね。

延命治療とは17 延命治療意思表示カード

私は、父の見送りから、命の尊厳を守るため、いろんな方の体験を組み合わせて延命治療の説明絵本「桜のようにいきたい」を作成し、延命治療についてお話をしています。

主人公のよしこおばあちゃんは、ずっと元気だったけれど、95歳で老衰状態になって、ご家族の意向で胃ろうを施され、意識もなく手足が拘縮して103歳で旅立ちました。 よしこおばあちゃんの家族は

「私たちの望む尊厳のあるゴールを迎えるためには、あらかじめ、意思表示をしておくことが必要ね。」と、話し合いました。

今回は、その意思表示方法についてお話します。

意思表示を書面にした方が良いと思っている方が多数いらっしゃいます。でも、「その書面にはどう書いたら良いか分からない。」という方が多いのも事実です。そこで、誰でも簡単に書面にできる『延命治療意思表示カード』を作成しました。健康保険証と同じ大きさにしたので、一緒に携帯することができ、周りの人や医療関係者にも自分の気持ちを理解してもらえます。

これが、延命治療意思表示カードです。 これには、 ~私の心からの願いです~

人としての尊厳が、最期まで保てることを強く希望します。

したがって、自立した生活ができるまでの回復がかなわない状態となった場合、私自身のみならず、まわりの人々の苦しむ時間をも引き延ばすだけの裏面の延命治療を受けることは拒否します。 万が一装着された場合ははずしてください。 ただし、痛みを取り除く処置については、そのために寿命が短くなることがあろうとも、受けることを要望します。   と、記してあります。

この表面の意思表示の日付欄は、意思表示する日付を記入します。ご本人の住所、氏名欄は、本人自筆。

ご家族氏名欄は、本人の気持ちを理解したご家族がご記入ください。健康保険被保険者証番号をご記入の上、健康保険被保険者証と共にお持ちください。

全部記入が難しいようなら、日付と本人署名だけでも気持ちは伝わります。

裏面には、延命治療になりうる治療名を載せています。

その治療名は説明絵本『桜のようにいきたい』でご確認ください。

拒否する治療には、×印を付してください。その他の拒否したい治療名は、その他欄に記入してください。

このカードは、実用新案取得済です。

現在、この意思表示カードに法的根拠はありませんので、 必ずそのとおりにしていただけるとは限りませんが、意思をきちんと表示しておくことで、本人の意思を周囲の方に理解していただくことができ、主張もしやすくなります。 意思表示をした上で、お元気なうちから、ご家族・ご親族としっかりと命の話し合いをされることをお勧めします。

そして、もう一枚こちらの病歴・服用薬カードも作成しました。

病歴カード作成理由は、初診時や入院時、病歴を聞かれます。ご自身で説明できる場合は良いのですが、事故や病状や心身の状態により、説明できない場合もあります。 ご家族の入院時に聞かれて、本人の病歴が判らず、困った経験がおありの方も多いのではないでしょうか。 何歳の時、何の病気・けがをしたと記入しておくと、一目瞭然です。

服用薬カードの作成理由は、緊急時、保険証はお持ちでも、お薬手帳まではということもあります。

病名は判ってもお薬名が判らないこともあります。昨今の異常気象等、いつ何が起こるか判りません。病院の個人データがいつもあるとは言えません。ご自分の命はご自分で守るため、記入しましょう。

病歴・服用薬をご記入の上、健康保険被保険者証と合わせてお持ちになると良いと思います。

服用薬は、変わることもあります。鉛筆等で記入されると、後で書き換えることができます。

『桜のようにいきたい』2種類のカード付 は、

さくら終活事務所HPさくら終活 (peraichi.com)からご注文いただけます。ご利用くださいませ。

願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ 西行法師

西行法師は、ご自身が好きな桜の花の下でお釈迦様と同じ日に逝きたいと詠んで、そのとおりになったとされています。

ご自分の最期の時期を思い通りにするのは難しいとしても人生のゴールテープの切り方を考え、そこに向けて今をどう生きるかを考えることはできます。

最期に「あー良い人生だった。」と満足して、ご自身の望む尊厳のある旅立ちができるよう、みなさまの幸せを願っています。   

桜のように生きたい 桜のように逝きたい

延命治療とは16 ピンピンコロリ

私は、父の見送りから、命の尊厳を守るため、いろんな方の体験を組み合わせて延命治療の説明絵本「桜のようにいきたい」を作成し、延命治療についてお話をしています。

主人公のよしこおばあちゃんは、ずっと元気だったけれど、95歳で老衰状態になって口から食べられなくなりました。本人は「自然のままにさせて」と言ったけれど、ご家族の意向で胃ろうを施されました。3年を過ぎると意識もなく手足が拘縮してしまい、その状態で5年間がんばって103歳で旅立ちました。 

よしこおばあちゃんの家族は考えます。『ひいおばあちゃんがこんなことになるまで、人生のゴールの仕方について考えたことはなかったね。 どんなゴールが最も幸せかしら ピンピンころり(PPK)? そもそも、ピンピンころりって何? 』と。

今回は、ppkについて考えてみましょう。多くの方は、『90歳を過ぎても畑仕事ができる程元気に暮らしていて、倒れて1週間、家族に囲まれて、自然に畳の上で旅立つ。』これが理想の旅立ちppkというイメージをお持ちではないでしょうか?

よしこおばあちゃんの家族もそのイメージで、「お隣のいつも元気だったけいこおばあちゃんの旅立ちがppkではないかしら。」と話します。

それでは、理想的な旅立ちピンピンコロリ(ppk)編です。/

93歳のけい子おばあちゃん 毎日、元気に畑仕事。「次は何を植えようかなあ~。」と独り言。その日も近所のお友達のお宅で楽しくおしゃべり。その夕方、帰宅し、突然倒れました。

さて、けいこおばあちゃんの運命や如何に?よしこおばあちゃんと同じ運命をたどるのでしょうか?

いいえ、けい子おばあちゃんは、いつも、ご家族やご親族・お友だちに、こう言っていました。

お医者さんは、救急車で運ばれた患者さんの命をあらゆる手段で助けるのが仕事なのよ。もし私を見て、『もう無理だ』と感じられる時は、救急車を呼ばずに、かかりつけ医に連絡してちょうだい。最期は自宅で迎えたいの。延命治療は絶対にお断りよ。苦しい時間を引き延ばすだけだから。最期まで私らしく、尊厳のある状態でいたいの。」

いろんなご意見がおありでしょうが、これは、けい子おばあちゃんの想いです。

そして、けいこおばあちゃんは、家族みんなに見送られていつもお世話になっているかかりつけ医に看取っていただきました。微笑んでいるような幸せな旅立ちでした。

「けい子おばあちゃんが急に旅立ったのは悲しいけれど、おばあちゃんが望んだとおりのおばあちゃんらしい旅立ちができて本当に良かったね。」と家族は、満足のご様子でした。

よしこおばあちゃんの家族は考えます。「隣のけい子おばあちゃんの様に自分の望む旅立ちができたら良いね。もう治る見込みもなくなり、旅立ちを待つばかりの状態となった時、悲しみを先送りにすると、私たちみたいに本人も家族も長い間、本当に辛い思いをすることになるよね。私たちの望む尊厳のあるゴールを迎えるためには、あらかじめ、意思表示をしておくことが必要ね。」と話し合いました。

命は誰のものでしょうか?本人のもの?家族のもの? 

よしこおばあちゃんの場合は、いざその時になって希望を伝えましたが、本人の希望より「生きていてほしい。」という家族の思いを優先した結果、苦しい年月を引き延ばす結果となったのです。

けいこおばあちゃんは、前々から自分の意思を周りの皆に話して、理解してもらっていたので、自分の思い描くゴールを迎えられたのでした。

ゴールの仕方は人それぞれ。満足のいくものにしたいですよね。その具体的な方法については、次回ということにします。是非ご覧ください。

延命治療とは15  ACP

私は、父の見送りから、命の尊厳を守るため、いろんな方の体験を組み合わせて延命治療の説明絵本「桜のようにいきたい」を作成し、延命治療についてお話をしています。

主人公のよしこおばあちゃんは、ずっと元気だったけれど、95歳で老衰状態になって、口から食べられなくなりました。本人は、「自然のままにさせて」と言ったけれど、ご家族の意向で胃ろうを施され、一旦は元気になったものの、3年を過ぎると、意識もなく手足が拘縮してしまいました。7年を過ぎた頃、お世話をしていた長男の妻が夜中に突然死し、家族は悲しみにくれます。そんな中、よしこおばあちゃんも弱ってきて、医師からの治療方針についての確認がありました。

今回は、そのお話しです。「もし、呼吸が苦しくなったら人工呼吸をしますか?もし、心臓が止まったら、心臓マッサージ等の心肺蘇生をしますか?」と医師は尋ねます。家族3人は「絶対しません。」と言います。よしこおばあちゃんの人として尊厳のない悲しい姿に、医師や介護スタッフに「胃ろうを外してください。」とお願いしていたのですから当然の感情です。しかし、医師としては、患者や家族に定期的に治療方針についての意思確認を行う必要があります。その時々の状態により、意思が揺らぐこともありますし、判断が変わることもあります。こんなはずではなかったということがあってはいけませんから、医療介護スタッフ本人家族と一緒に話し合いの場を設けて、内容を記録するのです。

国もACP(アドバンス・ケア・プランニング)人生会議として

「人生の最終段階における医療・ケアについて、本人が家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合う取り組み」の普及啓発を進めています。

これは、厚生労働省のACPのリーフレットです。紹介します。

あなたは、「もしものこと」を 考えたことがありますか? (mhlw.go.jp)

『誰でも、いつでも命に関わる大きな病気やケガをする 可能性があります。 命の危険が迫った状態になると、約70%の方が、医療やケアなどを自分で決めたり、望みを人に伝えたりすることができなくなると言われています。 自らが希望する医療やケアを受けるために 大切にしていることや望んでいること、 どこでどのような医療やケアを望むかを自分自身で前もって考え、周囲の信頼する人たちと話し合い、共有することが重要です。』とあります。

よしこおばあちゃんは徐々に弱っていきますが、突然決断を迫られまる場合も多いです。生きていてほしいと思い悩みますが、その時、後悔のない対応ができるように家族間でしっかりと人生会議をしてくださいね。「命の話し合いをしましょう。」と重々しく切り出すのでなく、「今の世の中、何が起こるか分からないよね~。」と軽い感じで始めると話しやすいと思いますよ。

さて、よしこおばあちゃんは、胃ろうから8年、103歳で旅立ちました。ひ孫23歳は、「ひいおばあちゃん、長い間、辛い想いをさせてごめんね。やっと楽になったね。」と泣きます。

よしこおばあちゃんは、8年ですが、私が聞いた一番長い方は13年間です。「意思表示もできずにただ息をしていて、床ずれに苦しめられ13年間。ずっと後悔の苦しい年月が続き、亡くなった時は、いけないことだけど、これで母も私も苦しみから解放されるとホッとしました。」とおっしゃいました。

よしこおばあちゃんの家族は、考えます。『ひいおばあちゃんがこんなことになるまで、人生のゴールの仕方について考えたことはなかったね。 どんなゴールが最も幸せかしら ピンピンころり(PPK)?そもそも、ピンピンころりって何? 』と。その、PPKについては、次回ということにします。 是非、ご覧ください。

タイタニックとコロナ禍の日本

先日、タイタニックの映画をテレビで見ました。なんだかいろんなことを考えました。

豪華客船 イメージ  映画タイタニックとは無関係
  1. ○子さまのご心情
  2. セウォル号の高校生
  3. 優先順位 

1・2については今回差し控えますが、 3は今のわが国の状況と重なること

「自分だけは」とのパニック状態 いつの世も変わらないのですね。

映画では、救命ボートに乗れる優先順位は、まず、「女性と子ども」でした。 

今、日本の船でこれが起こると、どのような優先順位になるのでしょうか。

男女差別はあってはならない

高齢者優先

既往症のある人優先

生き残ったのは、この条件に当てはまる方ばかり

元気な子ども・現役世代はすべて死亡。なんてことに

生き残った方々、この後どうやって生きていくのでしょうか?

失礼! 船と病気を一緒くたに考えてしまいました。船と病気では、優先順位は違うでしょう。

感染者数が急増している地域では、

療養ホテルに入れない

もちろん入院も順番が来ない

エクモ(人工肺装置)も数に限りがある

医療崩壊している病院では、トリアージ(命の選択)が行われていると聞きます。

トリアージとは、災害発生時などに多数の傷病者が発生した場合に、現存する限られた医療スタッフや医薬品等の医療機能を最大限に活用して、可能な限り多数の傷病者の治療にあたる必要があるため、傷病の緊急度や重症度に応じて治療優先度を決めることです。

集中治療を譲る意志カード(若い人に譲る)が、大阪大学人間科学研究科未来共創センター招聘教授循環器科医師 石蔵文信氏によって作成されています。

プリント (eco-powerplant.com)

日本原子力発電所協会

ワクチン接種予約は、我先にと混乱が起きています。

当初は、高齢者が感染しやすく既往症があれば特に重症化しやすいということでしたが、今の変異種は、若い人・子ども・既往症無しでも感染し重症化する方もあります。

老いも若きもいろんな不安を抱えています。

申し込みが集中することで、受付側も混乱します。

私の母は、「社会生活維持の仕事で出勤せざるを得ない現役世代に先に打ってほしい。」と申します。

これから、ワクチンの供給量もどんどん増えてきます。日本製のワクチンも治験が始まっています。

タイタニックと違い、おとなしく待っていれば助かるのです。むやみに不安を抱かず、まずは落ち着いた予防生活を心掛けたいと思います。

「来年の今頃は、コロナ禍 大変だったね~。」と、言っていることでしょう。