うちの子が結婚しないので―老後の心配 年金の仕組み 

―老後の心配 年金の仕組み

このところ、垣谷美雨(カキヤミウ)さんにはまっています。垣谷美雨さんは1959年生まれの女性で、私と同世代。著書のテーマは、政治・貧困・ジェンダー・妊活・婚活・終活等と多岐に渡ります。どの小説を読んでも「そうそう。我が家もそうなのよ。」と共感しきりです。

今回は、『うちの子が結婚しないので』についてお話いたします。

内容は(「BOOK」データベースより)ご紹介します。

老後の準備を考え始めた千賀子は、ふと一人娘の将来が心配になる。 28歳独身、彼氏の気配なし。自分たち親の死後、娘こそ孤独な老後を送るんじゃ……? 不安を抱えた千賀子は、親同士が子供の代わりに見合いをする「親婚活」を知り参加することに。しかし嫁を家政婦扱いする年配の親、家の格の差で見下すセレブ親など、現実は厳しい。果たして娘の良縁は見つかるか。親婚活サバイバル小説!

この本を読んで一番思ったことは、『こんなに親が頑張らないといけないの?』ということです。そう言えば、ほんの2~30年前には仲人さんが居て、「あの人はどう?」「この人合うと思うよ。」とか、言葉は悪いけど、うるさいくらいお世話してくださいました。今は婚活アプリとか婚活パーティなどいろいろあるにはあるのでしょうが、実態はどうでしょうか?

生涯未婚率(50歳まで未婚)は、50歳時の未婚割合1をみると、1970(昭和45)年は、男性1.7%、女性3.3%でした。その後、男性は一貫して上昇する一方、女性は1990(平成2)年まで横ばいでしたが、以降上昇を続け、(2010(平成22)年国勢調査)では男性20.1%、女性10.6%、2015(平成27)年は男性23.4%、女性14.1%と、それぞれ上昇しています。2015年の国勢調査の結果に基づいて出された推計は、これまでの未婚化、晩婚化の流れが変わらなければ、今後も50歳時の未婚割合の上昇が続くと予測しています。

次は、令和3年版高齢社会白書から『高齢化の推移と将来推計』です。

1950年から2065年までを表しています。我が国の人口は、2010年をピークに減少しています。下からピンクとブルーが65歳以上で、赤が現役世代、14歳以下が黄緑です。ご覧いただくと現役世代と子供の減少が続くのがお分りいただけます。高齢化率は赤い折れ線で2020年は28,8%、2065年には、38,4%と推定されています。

年金制度の仕組みは厚生労働省年金局の資料から、ご覧のとおり、1階が国民年金これは20歳~60歳まで強制加入。2階が厚生年金。会社や役所勤めの人。3階は企業年金・個人年金です。

年金の平均受給額は、厚生労働省が発表する「平成30年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、 年金の平均受給額は、国民年金がおよそ5.6万円、厚生年金がおよそ14.4万円 です。

生命保険文化センターの令和元年度生活保障に関する調査によると、夫婦2人世帯の老後の生活費用の目安は、最低日常生活費が約22.1万円、ゆとりある老後生活費が約36.1万円、実際の老後生活費が約27.1万円(単身世帯は約15.2万円)となっています。

これらの調査結果から老後2千万円問題を指摘されているのです。

老後生活において、年金受給額は重要です。夫婦ふたりの年金だといくら。ご自身の年金はいくらと年金定期便などで把握しましょう。マネープランもしっかりと立てておく必要があります。

私が20代の始め、もう40年昔のこと、こちらは田舎なので、「24歳女性はクリスマスケーキと言われ、25歳を過ぎると売れ残り。」と言われました。今そんなことを言うととんでもないことになりますが。今では結婚だけが人生でなく、いろいろ多様な生き方が認められるようになりました。人生は修行だとも言われます。今が楽しければ良いというだけではなく、ずっと幸せのために、ライフプラン・マネープランをしっかりと立てて、幸せな人生を送りましょうね。

さて、この小説の千賀子さんの娘さんは良縁に恵まれたでしょうか?皆さんも読んでみてくださいね。次回も垣谷美雨さんの著書について発信しますので、是非ご覧ください。

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